0℃さえスマートに走り抜ける。Isadoreの冬ジャケット&ビブタイツ。

Isadore review

それでも外を走る人のために。

以前LINE@の読者にロードバイクに乗る目的について質問をしたとき、最も多かったのが「ただ走ることが好き」という回答でした。
「健康のため」や「レースで結果を出すため」といった、何か対価を得るために走る方はむしろ少数派で、ほとんどのサイクリストは走ることそのものに自分を捧げる、ロードサイクリングの沼に深く深く浸かっている人たち

もちろん僕もその取り憑かれてしまった中のひとり。条件さえ整っていればいつでも走りに行きたいし、この季節、いくら寒くても道が凍ってさえいなければとりあえずは走り出そうとします。

でも極寒を走る中で、肌を刺し、体温が奪われる凍てつく空気の感覚は、例外なく軽減したいもの。
そんなときにスロバキアから届いた“Isadore”の冬装備は、寒くても走りたいという思いを汲んでくれるようなウェアでした。

※本ウェアはIsadoreから提供いただいたものです。

大人のブランド“Isadore (イザドア)”

Isadoreは、双子のプロ選手でブエルタなどで活躍したペーター・ヴェリトス(元BMCレーシング)とマルティン・ヴェリトス(元クイックステップ・フロアーズ)が立ち上げた由緒あるスロバキアのブランド。2人のプロライダーのほか、写真家・デザイナー・マーケターなどの少人数のチームで構成されていますが、非常に高いクオリティのモノづくりによって世界的に展開するようになりました。

その品質はWiggleも認め、最も推しのブランドとしてWiggle内で展開。国内でもTOKYO WHEELSが販売しているので馴染みのある方もいると思います。

メリノ素材を使ったクラシカルなウェアが多く、ロードを始めて間もないサイクリストよりも、ある程度経験を積んだ人が着てこそ様になるような大人の雰囲気を持ったハイブランド。

0℃対応、Isadoreコーディネート。

今回のレビューにあたって、日本の真冬に対応できるコーディネートを組んでもらいました。

Isadoreコーディネート

A. インナー:100%メリノベースレイヤー
B. ミドルレイヤー:シールドジャージ2.0
C. アウター:セクタージャケット2.0
D. ビブ:メディオ サーモルーベタイツ
E. アクセサリ:メリノパフォーマンス ネックウォーマー

潮風も気にならない。セクタージャケット2.0

Sector Jacket 2.0(€275.00)

どんなに風の強い海沿いでも冷気を完全にシャットアウト。氷点下でも対応する機能性を持ち、1-3月の底冷えする季節に走るためにあるジャケットです。
ネイビー×グレー基調の落ち着いたトーンが(僕のバイクのような)主張の強いフレームカラーでもぶつかることなく、バランス良いトータルコーディネートができます。

サイズ:XS(身長177cm/胸囲86cm)

Isadoreのトップスはサイズガイド通りに選ぶと少しゆったり目に感じるので、タイトに着こなしたい僕はワンサイズ落としています。中に長袖ジャージを着てもちょうど良く、この方がアジア体型にとっては手足の長さもぴったり

襟はほかのブランドと比べるとちょっと高め
欧米のスタイルに合わせたシルエットなので、日本人には少し嵩高と感じるかも。
対応策としてネックチューブを組み合わせれば、首元を下ろしたとしても風が入り込む心配はありません。

ネイビーの中にところどころあるオレンジのさり気ないアクセントが素敵。

左側のバックポケットは上側が縫い付けられている防水仕様で、側面のジッパーからアクセスします。普段左ポケットを常用しているサイクリストは慣れが必要ですが、機能的です。

左袖にある隠しポケットがさりげなく便利。鍵を入れるのにちょうど良い大きさ。

外側は撥水性のある素材なのに対し、内側は柔らかいフリース素材。風を受け付けず、保温性に優れます。

Shield Jersey 2.0(€175.00)/サイズ XS

ジャケットの下にミドルレイヤーとして着た“Shield Jersey 2.0”は3シーズン用ジャージ。襟と胸元に防風素材が組み合わされていて、春秋にはトップレイヤーとしても活躍します。メリノ素材で着心地がとても気持ち良いんです。
黒く落ち着いた雰囲気も、ジャケットに合わせやすいデザイン。

脚が全然寒くない。機能性最強のビブタイツ

Medio Thermoroubaix Tights(€205.00)

いくつかの素材を組み合わせて極寒対応できるスペックを備えた、Isadoreの中でも防寒性能の高いサーモルーベタイツ。

サイズ XS(ウエスト76cm)

前面に使われるメインの素材は中厚手で高密度。防風×撥水性能があり、過酷な条件下でもペダリングを妨げません。

かなりコンプレッションのあるフィット感なので着脱は手間取りますが、履いてしまえばライド中はその密着具合が気持ち良いと感じられるほど。タイトフィットが苦手な場合は1サイズ上げることをおすすめします。

足首には着脱をサポートするジッパー付き。丈の長さもちょうど良いです。

ヒップとふくらはぎ部分に大きなリフレクティブ素材を配置。薄暗い冬の日差しでも光を反射して目立ちます。

シャモアパッドはTMF社のイタリア製。4Dテクノロジーで作られた構造は、ほかのビブと比較しても最も肉厚なクラスに入り、安定感抜群。ちょうどペダリングを妨げないように可動部分は薄くなっているので、長距離ライドにも難なく対応します。

真冬をスマートに乗り切ろう。

冬のトップスのレイヤリングは3枚が基本。保温性・透湿性に優れたベースレイヤーで始まり、ミドルレイヤーで空気を蓄え、ジャケットで外気をシャットアウトする。
この3点に優れた冬用ウェアは、どんな寒い朝も最高のコンディションで走り出すことを僕らに許してくれます。そしてIsadoreは間違いなく真冬に走ることをためらわせない安心感と、スマートさを与えるウェア

これらクラシカルな雰囲気と機能性を併せ持ったウェアを身にまとって、今シーズンも難なく走り抜けていきたいと思います。

Highs

– 大人びた雰囲気のファッション性
– コーディネートしやすいカラー展開
– 0℃対応の防寒性能(本当に寒くない)
– 頑丈で丁寧なつくり

Lows

– 襟が日本人にとっては少し高め

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