グラベルタイヤの定番モデル、パナレーサーの『Gravel King(グラベルキング)』が2024年3月にフルリニューアルし、ニューモデル『X1』が登場した。
そして今年も限定カラー2色がリリース。2024年の色もめちゃめちゃ良い!
昨年のビビッドなカラーリングとは対象的に、どちらも気品のある綺麗な色合い。新しくなった『X1』の乗り心地を味わうのも、ウェアを含めた全体のスタイリングを考えるのも楽しそう…!ということで、トータルコーデをじっくり考えつつ、タイヤの性能と“見え方”をグラベルロードでめいっぱいテストした。
レビュアー
Atsushi(@a2c_nice_san) 大手自動車メーカー勤務。ニース駐在時にウェアブランドのモデルとなり、現地での撮影や、フランスに聳え立つ数々の山岳をメインにライドしていた結果、ヒルクライム好きになる。オシャレで速いがモットー。 |
Miki(@miki___berto) ロードバイク、グラベルバイク、シクロクロスバイクを所有し、高いフィジカルであらゆる路面を軽やかに駆ける。アカウント名は大好きなアルベルト・コンタドールに由来。探究心を絶やさず、「物欲は永遠に止まらない」がモットー。 |
Review / Atsushi & Miki
Photo / Rin
Text & Edit / Tats [PR]
2024年リミテッドカラーエディション
毎年数量限定で発売されるグラベルキングの限定カラー。今年は「パナレーサーパープル」「抹茶」(税込価格¥6,600)。グラベルキングX1/グラベルキングSSの2モデルでこの2色が展開される。
コーポレートカラーを採用した「パナレーサーパープル」。落ち着いたトーンで、気品と高級感が漂う
安心感や安定、調和を表す「抹茶」。明るいトーンでフレッシュな雰囲気
限定カラーラインナップ
←グラベルキングSK | グラベルキングX1→
カラー仕様 | 重量(40C) | 品番 | 税込価格 |
グラベルキングX1 | |||
パナレーサーパープル×ブラックサイド | 480g | F740-GKX1-PP-B2 | ¥6,600 |
パナレーサーパープル×ブラウンサイド | 480g | F740-GKX1-PP-D2 | ¥6,600 |
抹茶×ブラックサイド | 480g | F740-GKX1-MC-B2 | ¥6,600 |
抹茶×ブラウンサイド | 480g | F740-GKX1-MC-D2 | ¥6,600 |
グラベルキングSS | |||
パナレーサーパープル×ブラックサイド | 480g | F740-GKSS-PP-B2 | ¥6,600 |
パナレーサーパープル×ブラウンサイド | 480g | F740-GKSS-PP-D2 | ¥6,600 |
抹茶×ブラックサイド | 480g | F740-GKSS-MC-B2 | ¥6,600 |
抹茶×ブラウンサイド | 480g | F740-GKSS-MC-D2 | ¥6,600 |
※限定カラーは現行品と同じ仕様
TUBELESS READY(チューブレスレディ):シーラントを併用することでチューブレスとしても使用できる。チューブを入れての使用もOK
BeadLock(ビードロック):リムへの簡単な装着とフロアポンプでの容易なビード上げを両立するビード構造。フックレスとクリンチャーの両方を含むさまざまなリムに対応
TuffTex(タフテックス):グラベルキング専用に生み出された新構造。しなやかで高密度を誇るケーシングに加え、走行性能を阻害しない素材によりビードからビードまで保護し強化
Pas Normal Studiosと合わせる新グラベルコーデ
GravelKing x Pas Normal Studios
2024年リミテッドカラーとのコーデで選んだのは、Pas Normal Studiosのグラベルコレクション『Escapism(エスカピズム)』。
リミテッドカラーの紫と緑は、補色関係ほど強いコントラストはないため(色相環では120°ほど離れた位置)、互いを引き立て合う調和を印象付ける。今回のコーデで意識したのは、この2色を用いながら、タイヤとサイクリストどちらかが目立つのではなく、双方が視覚的に引き立つように工夫すること。
洗練に洗練を重ねたPas Normal Studiosの色合いが、それを完璧に実現できると考えた。
リミテッドカラー① パナレーサーパープル
柔らかさと品格を加えるグラベルスタイル
グラベルスタイルの中に品格を感じさせる新鮮な組み合わせ。パナレーサーパープルはグラベルを走ると淡い色彩になるため、これをビブと揃えることで、優しさや品格の印象を。対照的にはっきりした深緑のトーンのジレは、自然に溶け込みやすい色であり、さらに全体を引き締めている。
ジャージ/Women’s Escapism Wool Long Sleeve Jersey— Off White(¥29,000)
ベスト/Women’s Escapism Performance Fleece Vest — Petroleum (¥27,000)
ビブショーツ/Women’s Escapism Bibs — Steel (¥43,000)
バンダナ/Off-Race Bandana — Army Green(¥4,400)
リミテッドカラー② 抹茶
スポーティーとエレガントの融合
明るくスポーティな印象を与える抹茶カラーに対して、エレガントなパープル系を差し色に。
それ以外のウェア、アクセサリー、バイクの色は無彩色で揃えることで、サイクリストの存在感、ウェアの美しさ、タイヤの明るさすべてが視覚的に引き立つ。
Tシャツ/Men’s Escapism Technical LS T-shirt — Black(¥19,400)
ベスト/Men’s Escapism Performance Fleece Vest — Black (¥27,400)
ビブショーツ/Men’s Escapism Bibs — Classic Blue (¥43,000)
ネックチューブ/T.K.O. Necktube — Dark Purple Transmission(¥6,500)
新生『グラベルキングX1』レビュー
リミテッドカラーにもラインナップされている新モデル「グラベルキング X1」。その実力をテストしたが、正直すごく良い…!
※レビュアー:Atsushi
※テスト条件:体重 64kg、空気圧2.0bar(40C TL運用)
未舗装路でのグリップ力
『X1』は、『SK』の整頓された四角形のみのセンタートレッドパターンから、新たに斜め方向に伸びる形状が追加されたことでグリップが格段に上がっている。車両姿勢を安定させてくれるし、ウェットな路面を走った際の泥抜けも良くなったので、タイヤを信頼して今まで以上に攻めれるようになったと感じる。
グラベル区間を走り出してすぐに感じとれるほど性能が向上していて、正直驚く。
グリップが向上した新しいトレッドパターン
耐パンク性能
新開発のケーシングのおかげで耐パンク性能が従来より確実に高い(発表前なので人目につかない山奥で1人ひっそりと乗っていた)。石の尖ったガレ場や木の根が多いルートなどを何度も走ったがパンクすることはなかった。センタートレッドの密度が高いのも耐久力に一役買っている印象を受ける。
舗装路での転がり
センタートレッドの密度が高いことと、ノブの高さが均一なので、スリックタイヤに近いフィーリングで舗装路を走ることができる。トレッドによる振動やロードノイズはさほど感じない。
グラベルタイヤとはいえ、100%グラベル特化ということはなく、舗装路を走ることもしっかり考慮されていることがわかる。
登り&下り
X1はタイヤの芯が強くなった感じがあって、加重をかけてもヨレたり変なヘタり方をしないので、終始安定した挙動で走ることができる。
下りのコーナーでも、サイドノブが絶妙な高さと角度で付いているので、バイクを相当倒さない限りは抵抗に感じることはない。
タイヤセットアップが簡単になった!
SKと比較して1番ポジティブな点は、セットアップがとても簡単になったこと。正直、今までのパナレーサーのTLRタイヤはホイールに嵌め込むのに少し苦労していたが、今作はTL化特有のノウハウを駆使しなくても、タイヤレバーすら使わず簡単にはめられ、普通のフロアポンプでビードが簡単に上がる!
気密性も良く、シーラントを入れる前の状態でもエアーを保持してくれるので、TLタイヤ嵌め変え時によくあるエアー漏れ問題からも解消された。走りだけでなくトータルでストレスフリーな素晴らしいタイヤ。今までセルフTL化を敬遠していた人にもぜひ試してもらいたい。
嵌めやすく、ビードも楽に上がるようになった
イケイケなスタイルで、砂利砂利行こう
新しくなったグラベルキングX1の使い勝手は過去最高だし、リミテッドカラーもめちゃめちゃ良い色。
「パナレーサーパープル」は落ち着いたトーンなので選びやすいし、バイクに気品を生む。「抹茶」はイケイケなカラーで、バイクが格好良くなるのは間違いない。
ウェアと一緒にコーデを楽しみながら、いろんな砂利砂利を探して攻めにいこう!
Review / Atsushi & Miki
Photo / Rin、Text & Edit/Tats
[PR]提供 / パナレーサー株式会社
衣装提供 / MAGNET