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text/Tats(@tats_lovecyclist)
サイクリストがグローブに求めるものは、走り方や感覚に応じて変わってきますが、僕自身は、できるだけバイクとの一体感が得られるような選択をしています。だから短い距離では素手で乗ることもあり、長距離ではパッドが薄く素肌に近い感覚で使えるグローブを好んでいます。
Handskeが2020シーズンで新たにリリースしたショートフィンガーグローブは、そのニーズを捉えた、全コンディションに使えるグローブ。
想像以上に使用感が良く、その感触を詳しくレビューしていきます。
*本レビューで使用するグローブはCYCLISM提供のものです。
Handske
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“Handske(ハンドスケ)”は、2018年にクラウドファンディングからはじまった、米国のサイクリンググローブ専門ブランド。そのチームを構成するSemとArdの2人は、それぞれ自転車業界で働くバイクマニア。
手頃な価格で優れた商品を提供するべく、シクロクロスでも、MTBでも、そしてロードでも使えるような丈夫なグローブを作っています。
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Descend Cycling Glove | Comic Cycling Glove(各¥3,500)
今シーズンリリースされたショートフィンガーグローブは、デザイン違いで2種類。
このグローブも舗装路に使途を限っていなくて、CXやグラベルでも使えるようになっています。
その最大の特徴は「密着感」と「グリップ」の2つ。
密着感
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これまで使ってきたグローブの中でも、最も肌馴染みが高いつくり。
昨今のジャージと同じようにかなりタイトにつくられており、周囲に隙間を作らず包みます。
最初は「少しきついかも」と思いますが、しっかり伸縮するため次第に馴染んできます。
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甲側はエアログローブのように平滑な素材
スリムフィットの利点は、手とハンドルの間のズレが生じないので、ハンドリングにストレスを与えないこと。
さらに見た目もすっきりします。
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カメラ操作など細かい作業にも影響しない
グリップ
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グリップ力も秀逸。というのも、手のひらに“H”のパターンがシリコンプリントされていて、これがすべてグリップになっています。
握る部分がすべてがっちりホールドされるので、汗がバーテープに染みても簡単にはずれません。
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不意の雨嵐にも、ミスできない峠の長い下りでも安心。それが“全コンディション対応”となっている所以です。
機能美
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親指部分の黒い生地はテリークロス(タオル地)。ここだけ厚みがあるので、しっかり汗を拭うことができます。
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カフはよく伸びるゴム素材。ベルクロよりもフィットし、ほかのウェアにくっついて痛めることもないので安心。
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中指と薬指にプルタブがついていて、ここを引っ張ってグローブを外します。
エネルギーに溢れるデザインとともに。
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グローブは比較的シンプルなものが多めですが、Handskeはいつもさまざまな色柄を展開してくれます。そのデザインは、手元に華やかさを与えるだけでなく、バイクを握る手のひらに自信を与えてくれるエネルギーに満ちたもの。
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そのデザインに、素肌に馴染むスリムなつけ心地と、雨でも滑らないグリップ力という機能美が加わったHandskeグローブ。
あらゆるコンディションで情熱的に使えるHandskeは、手元にひとつ備えておきたいグローブです。
サイズについて
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上記サイズチャートを参考に、自分の手のサイズを測って選択してください。もし“周囲”と“長さ”で対応サイズがずれていた場合は、大きい方を選択することをメーカーが推奨しています。
僕は周囲18.8cm、長さ18.0cmでSサイズ、Ryujiは周囲21.0cm、長さ19.0cmでMサイズがフィット(少しゆとりがほしい場合はワンサイズアップします)。
Highs
- ・限りなく素肌に近い使い心地
・強力な手のひらのグリップ
・通気性が高い
Lows
- ・デザインの選択肢が2つしかない
text/Tats(@tats_lovecyclist)
photo/Tats & Ryuji(@marusa8478)