
移動時にカメラを持ち運ぶことが多いため、自転車アイテムとカメラを安全に持ち運べるバッグを探していて、Peak Designのバックパックに出会った。半年間使用したので詳細をレビューする。
text & photo / Tats(@tats_lovecyclist)
Contents
1. スペック

Peak Design エブリデイバックパック 20L(チャコール)
Peak Designはサンフランシスコ発のブランド。2010年にKickstarterで資金を集めた初代カメラマウントシステム「キャプチャー」から始まり、カメラ系のアクセサリを中心に展開。カメラバッグやストラップ、トラベル三脚など、デザイン性の高い機能アイテムでユーザーを広げてきた。

PeakDesignのスマホマウントはこれまでずっと使ってきた
最近ではスマートフォンの自転車用マウントも展開し、QuadLockやSP Connectと並ぶ選択肢としてサイクリストの間でも利用者が増えている。

『エブリデイバックパック』は日常使いも想定した撮影機材用のカメラバッグ。カメラバッグっぽくない洗練された外観ながら、ポケットや仕切りが充実していて、機材や小物類を整理して収納できるつくりになっている。
容量は20L/30Lの2モデルから選べるが、今回は普段使いを想定して20Lを選んだ。
| 生地 | 100%リサイクル400Dナイロン(耐久性撥水加工) |
| サイズ | H46xW33xD21cm |
| 容量 | 20L |
| ポケット | PC・タブレットコンパートメントx1(仕切りx3) 外側サイドポケットx2 内側小物ポケットx2 |
| 価格 | ¥48,400 |

8色展開
2. 導入の目的

普段使い用バッグに求める要件は以下の通り。
・PCコンパートメント必須
・仕切りポケットが豊富
・開閉がワンタッチ
・防水性(雨を凌げればOK)
これまで使用してきたバックパックの中では、『MAAP x Bellroy SHIFTバックパック』が上記条件を満たした上で使い勝手最高だった。ただ長年の使用で生地が傷んでしまったため、同等の利便性を備える新しいバックパックを探していた。
ただ条件のうち「開閉がワンタッチ」というバッグがなかなか見つからず、Bellroyからの買い替えが進まなかった。色々なブランドを探していたところ、Peak Designのバックパックがまさにワンタッチ開閉できる機構を備えていることを知った。
Peak Designの製品は、スマホマウントを以前から使用していてその品質に信頼を置いていたこと、また銀座のPeak Design Tokyoで実物を見て質感に惹かれたことから導入を決めた。
3. Pros/Cons
Pros
PCコンパートメントが優秀:普段、仕事用のPCと写真現像用のタブレットを両方持ち運ぶことが多いが、PCコンパートメントにはPC+タブレット+小物の3つ仕切りがあるため、すべて綺麗に区分けできる。自分の使い勝手に完璧に合っている…!

PCとタブレットが同時に入るコンパートメント
小物ポケットが豊富:外側にサイドポケット2つ、内側にも小物ポケットが2つあるので、アイテムを用途別に整理できる。外側はマグネット式なので取り出すのも楽。細かい部分のユーザビリティがものすごく考えられていてすごく助かる。

マグネット式で中のものが落ちないサイドポケット
開閉が至上最高に楽:メインの開閉部はMagLatchクロージャーと呼ばれ、マグネット式でカチャッと閉まる。開くときは下に少しスライドさせるだけ。Bellroyも開閉がスムーズだったが、それ以上に楽で外れにくい機構が素晴らしい。

留める箇所が4段階あるため、荷物の容量に応じて調整できる
カメラを安全に収納できる:内部に可動式の仕切りが付属し、レンズやカメラのサイズに合わせて自由にスペースを調整できる。だからカメラを裸で入れても心配いらない。

好きな位置に取り付けられる仕切り。またサイドジップを開けば内部をフルオープンにできる
耐候性が万全:完全防水ではないが、生地には耐久性撥水加工が施され、止水ジッパーが使われているので、普通の雨であれば水分が中に染み込むことはない。
Cons
特にない。バッグを乗り換えると最初は使い勝手に戸惑うこともあるが、考えられた設計のおかげですぐに馴染んだ。半年使用し続けてすっかり生活の一部になっている。

遠征時にはNeatcleatsでシューズをくっつけて持ち運ぶ

長時間背負っても疲れないストラップ
4. 結論

開閉構造、収納性、縫製、生地など、すべての要素が洗練されていて、「ちゃんとカメラを使っている人が設計したバッグ」だと感じる。価格は高めだが、耐久性と機能性とデザインを考えると、それに十分過ぎるほど見合うプロダクトだ。
これからも長年一緒に過ごすことになるので、がっつり使い倒していきたい。
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著者情報
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Tats Shimizu(@tats_lovecyclist) 編集長&フォトグラファー。スポーツバイク歴12年。海外ブランドと幅広い交友関係を持ち、メディアを通じてさまざまなスタイルの提案を行っている。同時にフォトグラファーとして国内外の自転車ブランドの撮影を多数手掛ける。メインバイクはStandert(ロード)とFactor(グラベル)。 |
















