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text/Tats(@tats_lovecyclist)
インテリアに熱が入る時期は誰もが経験することだと思います。気持ちを切り替えたいとき、生活スタイルが変化したとき、家族が増えたとき。
僕の場合は、一昨年に双子が生まれ、子育てしやすい家に昨年末引っ越したことで、しばらくのあいだインテリア熱を燃え散らかしていました。
子どもの成長に合わせて部屋割やインテリアは変化させていきますが、彼らがそれぞれの部屋を持つまではまだ部屋割に余裕があるのが現状。
だから子どもが大きくなるまでの期間限定で、自転車スペースのあるワークルームをつくりました。
モードを切り替える部屋づくり
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仕事に集中できて、スキマ時間にペダルをすぐ回せる──これが部屋のレイアウトを考えるときにもっとも大事にしたかった要件。
そのために、まず長い一枚板(180cm×60cm)のデスクをDIY。快適な仕事のためには、広い机が何よりも大切と考えました。
そのデスクに向かってワークスペースとバイクスペースを隣接させ、すぐに仕事とインドアライドを切り替えできるような配置に。
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仕事モードと自転車モード。その切替をスムーズにするのは、ディスプレイの位置を自在に変えられる「モニターアーム」。
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モニターアームのおかげで、仕事モードのときは左側、自転車モードのときは右側にディスプレイを移動するだけでそれぞれの環境が出来上がります。
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デスク小物
デスク周りの手が届く位置には、それぞれのモードで役立つさまざまな小道具も用意しています。
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中でも「Home Pod mini」は、仕事でもインドアライドでも欠かせないスピーカー。いずれのシーンも音楽はあくまで環境音として聴くことがほとんどで、出力はminiでも充分過ぎるほど。
ライド中でもSiriで音声コントロールできるし、仕事中もiPhoneをかざすだけで再生している音楽を引き継いでくれる。
何よりころっとした筐体がこの上なく愛おしい。
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もうひとつ重宝しているのが、スパイスの効いたウッディな香りのルームスプレー「キティラ」。仕事で疲れたとき、ライド後の空気の入れ替えのときなど、空間に向けてさっと1〜2プッシュ。一気に気持ちがファァァーとなり、数時間香りが残ってくれる至高の逸品。
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アーレンキーや文具など日常的に使うツールは、使いたいときにすぐに使えるようHIGHTIDEの「ペントレイ」にひとまとめ。
また仕事モードのときに欠かせないのが、乾燥対策用の加湿器。でもいかにも加湿器っぽい物体は置きたくないので、コーヒーカップ型の「INIC coffee 加湿器」を使用(ファミマで売っている)。機構はシンプルだけど、その分手入れがラク。
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充電ケーブル類はデスクサイドにひとまとめ。仕事系のガジェットはType-Cがほとんどになったけれど、自転車系でまだmicroUSBが必要なので各種揃えているのが現状。(ここはもう少しすっきりさせたい…)
ライティング
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この部屋は、日中でもあまり日差しが入らない北側。だから光量のある調光シーリングライトを使って仕事に集中できるようにしています。
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間接照明にはIKEAのランプ(テルティアル)に光色切替電球(トロードフリ)を使用。テルティアルは¥1,499なのに、アームの角度が自在に変えられるし、見た目の安っぽさもないのですごくコスパの良いランプ。トロードフリはリモコンで光色と光量を調整できる電球。日中や撮影では色温度を高くして、夜は暖色に切り替えるなど、シーンによって使い分け。
収納
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自転車関係のモノは、デスクの左側にある棚にカテゴリ分け。
自転車を続けているとどうしても機材やアイテムが増えてしまうので、見せるものは上段に並べ、そのほかはバンカーズボックスに収納。
頻繁に使わないものは蓋付きの「バンカーズボックス703(中段)」、毎回のライドで取り出すものはバインダー式の「バンカーズボックス4311(下段)」に押し込む。バンカーズボックスは、ぐちゃぐちゃに詰めても、外側からはそれなりに雰囲気が出る魔法の箱。
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ただ箱に入れてしまうと中身が見えないので、ラベルを貼って何があるかをわかるようにします。
ラベルづくりはDymoのテープライター「キュティコン」。パチパチ押すだけでラベルができるちょっと懐かしい感じのアイテム。こういうアナログ感のあるモノを使うと、久しく忘れていた工作の楽しみを思い出しながら整理整頓ができる。
ついつい色んなところにラベルを貼りたくなってしまうけれど、やりすぎないように注意。
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ウェアの収納場所は複数。頻繁に着たりコンテンツ制作で参照するものは、IKEAの洋服ラック「トゥルボー」にかけておき、すぐに手に取れるように。そのほかのものはクローゼットや棚に収納。季節ごとにトゥルボーにかけるものを入れ替えることで、ライドの身支度もスムーズになります。
好きなものに囲まれて働く。
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在宅勤務になってから久しく、日中のほとんどを過ごすことになった仕事部屋。だからこそ、必要以上に居心地の良い空間にしたくなります。
たとえ勤務中だったとしても、視線を横にずらしたときに大好きな自転車があるとなんとなく嬉しくなってしまうもの。自分の好きなものに囲まれて過ごす仕事部屋は、思ったよりもストレスを緩和してくれる。
だから今日も、パパはいっぱい働きます。
text/Tats(@tats_lovecyclist)