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Text by Tats(1,3,4,5,9)& Ryuji(2,6,7,8)
シーズンの切り替えに伴い、各メーカーが新商品を続々と発表しています。
世界的なトレンドとしては、オンラインサイクリングをベースにしたホームトレーナーの進化、そして街乗りからグラベルまでカバーする”eバイク”のカテゴリ拡大の2つが挙げられます。
eバイクについては日本がガラパゴス化しているので、ユーロバイク2019で見られたような僕たちロードサイクリストに刺さるモデルは入ってきませんが、どちらも従来のロードサイクリングの楽しみ方を拡大して新たな需要を喚起するもの。機材の進化と並行し、「どういうスタイルで走るか」がより重視されるようになっていることの表れです。
そんな観点も含めて、ここ最近気になるロードバイク関連の機材やアイテムをピックアップし、物欲をさらけ出すように紹介します。
1. Café du Cyclisteがアイウェアに新しいスタイルをもたらす
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当サイトでも人気のフレンチブランド「Café du Cycliste」が、米国のスタイリッシュなアイウェアブランド「Article One」とコラボしたサングラスを今夏リリース。
CDC初のアイウェアは、既存のサイクリング用アイウェアのイメージを覆すエレガントなボストン型です。反射を防いで路面がクリアになる偏光レンズなのでライド時の機能性も充分。
Article Oneのフレームはイタリア職人によるハンドメイドで質感抜群。オンでもオフでも使える、新しいアイウェアのスタイルをCDCが提案してくれます。黒/アンバー/グレーの3色展開で、着けるととてもファッショナブル。
CDC x AOサングラス(¥30,140)
2. POCとSweet Protectionのミドルグレードヘルメット
イケてるヘルメットはハイエンドモデルだけじゃあない。
シリアスライドからシティライドまで対応できるミドルグレードにもアツい風が吹いています。
POC「Omne Air Spin」
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スウェーデンの「POC」が今年リリースした新作「オムネ・エア・スピン」は、人気の上位モデルOctalやVentralをベースに、よりシティスタイルに昇華させたミドルグレード。
POCヘルメットはこれまでハイエンドしかなかったので価格面のハードルがありましたが、Omne Air Spinが登場したことによってPOCがより身近に。そして背面のデザインがとても良い。
Omne Air Spin(¥22,000)
Sweet Protection「Outrider」
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以前レビューもしたノルウェーのSweet Protection。「アウトライダー」はそのミドルグレードモデルですが、ミニマルデザインの美しさは変わりません。1万円台の価格設定だけでなく、ヘルメットをファッションとして最大限活かすことができる5色のカラバリが素敵です。
Outrider(¥16,200)
3. スマートトレーナー関連がアツい
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ユーロバイク2019で大きな話題になったように、ホームトレーナーは今最も進化を楽しめるカテゴリ。リアリティを追求する流れが加速しています。
- ・スピンバイク型スマートトレーナーの登場(Wahoo/Tacx/Stages)
・トレッドミル式(ベルト型)トレーナーの登場(オレカトレーニング)
・Zwiftがステアリングに対応(オフロードのみ)
従来のスマートトレーナーは毎回バイクをセットするのが本当に面倒だし、ダンシングのしづらさも課題でした。スピンバイクタイプは心置きなくペダルを回すことができそう。
ガレージをつくっていつでもオンラインでライドする状態にしたいな…!
4. 部屋に馴染むEliteのエレガントなターボトレーナー「TUO」

前述のスマートバイクのようなトレーナーは、国内の住宅事情において設置スペースの問題が発生しがち。
だから折りたたみできるターボトレーナーやスマートトレーナーがトレンドになっていますが、そのカテゴリの中でも、Eliteの新作「TUO」は異彩なターボトレーナー。
ブナ木材を使った脚と、CDプレイヤーのようなミニマム形状の本体が超エレガント。ホイールオン式なのでコンパクトだし、折りたたんだときにインテリアにもなるようなプロダクトデザインです。
こういうコンセプトのアイテムにはどうしても惹かれてしまう。
Elite TUO(¥51,130)
5. トレンドはもうショートノーズ。Supacazのサドル「イグナイト」
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「これPOWERじゃないの?」という声が毎度聞こえるショートノーズ界隈。新たにサドルカテゴリに進出したスパカズも、出したモデルはショートノーズ。
POWERを超えるデザインはこれまでありませんでしたが、スパカズらしくカラー展開で勝負してきました。
フレームとの相性があるので、色を追加して派手にすればいいという話ではありませんが、うまく組み合わせれば洒落たバイクができそう。特にオイルスリックカラーが良い。
Ignite Ti Saddle($185-200)
6. Fizik“パワーストラップ”シリーズの新作が格好良い
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デザインが気になっていたパワーストラップシリーズの新たなラインに「R2 AEROWEAVE(エアロウィーブ)」が追加されました。これまでコンポジットソールしかなかったパワーストラップにカーボンソールモデルが遂に登場。
さらにアッパーがメッシュになっていて、通気性と剛性に優れているとのこと。すごく履き心地良さそうです。今冬発売。
POWERSTRAP R2 AEROWEAVE(¥42,800)
7. いつかはシリカ。高級ポンプ「SUPER PISTA ULTIMATE」。
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フロアポンプにこだわる人は知る「シリカ」。最新機材ではありませんが、いつかはシリカ使いになりたいと思わせるような、空気入れる時の独特の感覚が病みつきになります。質感が良いので部屋に置いたときインテリアとして馴染むのも良い。でもすごく高い…!
Super Pista Ultimate(¥52,000)
8. BLACK INCのステム一体型ハンドルが格好良い
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最近のステム一体型ハンドルは、フラットバー部分がエアロ形状なものが多く、ここは人によって好みが分かれるところです。
ホイールで有名なメーカー“ブラックインク”の「INTEGRATED BARSTEM」は、エアロではあるものの、扁平すぎないデザインでどんなフレームにもアッセンブルさせやすい形状。さらにロゴが控えめなのが良く、とても好印象なハンドルバーです。AG2Rが使用していたモデル。
BLACK INC INTEGRATED BARSTEM(¥68,000)
9. Cheese Cycling Clubのベースレイヤーがチラ見せに最高
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ウェアがひと通り揃うと、ベースレイヤーも組み合わせてコーディネートするようになります。
韓国のウェアブランド“Cheese Cycling Club”の「Geothermyベースレイヤー」は、サニーサイドアップのイラストがプリントされたとても可愛いデザイン。ジッパーを下ろしたときのアクセントに最高。
モノトーンジャージに組み合わせて楽しみたい。
CCC GEOTHERMY BASE LAYER INNER WEAR($50.00)