次々と新モデルを投入して躍進が続く国産ブランド『ALTALIST(アルタリスト)』。今秋発売されるのは、ブランド初の高級ラインとなる「KISOU PRD」。そのデザインと使い勝手を詳しく見ていく。
モデル
Taka(@koolt4884) 外資系企業勤務。スポーツバイク歴6年。Specializedアンバサダー。MAAPアンバサダー。さまざまな山々をつないで一度に標高4,000m以上獲得するライドを好み、周囲からは敬意を込めて“変態”と言われ続けている。平坦や下りは避けがち。 |
Miki(@miki____berto) ロードバイク、グラベルバイク、シクロクロスバイクを所有し、高いフィジカルであらゆる路面を軽やかに駆ける。アカウント名は大好きなアルベルト・コンタドールに由来。探究心を絶やさず、「物欲は永遠に止まらない」がモットー。 |
Model / Taka & Miki
Text & Photo / Tats [PR]
Contents
ALTALIST KISOU PRD
ALTALIST KISOU PRD(¥13,650)※11/15発売予定
「KISOU PRD(キソウPRD)」は、これまでのALTALISTモデルとは一線を画す、ラグジュアリー感のあるモデル。
レンズは3D成形され、上下端面がC面カット(端面を斜めにカットする処理)がされている。テンプルはカーボン素地がニュアンスを与える。
衝撃に強いポリカーボネートを3D成形したレンズ。手に取るとPRDの質感の高さが伝わる
端がC面カットされているため、レンズの端が滑らかでエレガントな仕上がり
カーボン素地を活かしたテンプル(ホワイトとブラックの2色)。さらさらした質感はカーボンならではのもの
金属製のヨロイと丁番はスポーツサングラスには珍しい
掛け心地と視界
重量は29g。金属パーツも使っているが、C面カットやカーボンフレームによって軽量に仕上がっている。掛け心地も非常に軽く感じる。
←ノーズパッドは無段階に調整できる | →カーボンテンプルはほかのモデルのように曲げて幅を調整することはできないが、内側に湾曲していてフィット感は高い
フレームレスなので視界を遮る要素がない
球面レンズから生まれる独特の光のニュアンスが格好良い。C面カットはデザイン上のこだわりだけに見えるが、実際はレンズのエッジが丸められるため耐衝撃性も向上する。カットによってエッジが頑丈になり、欠けや割れに強くなる。
ヘルメットのラインとぴったりと沿うレンズ形状。ヘルメットの形状にもよるが、ヘルメットとアイウェアの間に隙間が生まれないのが良い。Takaはこれが非常に気に入っている。
調光✕VIV20レンズ
PRDのレンズは「VIV20調光レンズ」と呼ばれるもの。
「VIV20」というのは、視界の立体的な形状がはっきりし、視認性が向上する技術。これはOakleyの「PRIZM」、Alba Opticsの「VZUM」、POCの「CLARITY」と同じテクノロジーであり、路面の起伏や小石などがよく見えるようになる。
林道(←)と曇空(→)でレンズの明るさが変わっているのが明確
調光機能もあるため、晴天の下でも、薄暗い林道の中でも、これ一本で視界が最適化される。
どんな環境でも調光が活きる
選べるレンズカラー
←ブラックテンプル/ゴールド調光レンズ
ブラックテンプル/レッドミラー調光レンズ→
←ブラックテンプル/ブルーミラー調光レンズ
シルバーテンプル/シルバー調光レンズ→
PRDは全4種。黒フレームは大人っぽさが、白フレームは華やかさが際立つ。
レンズカラーは黒フレームでは3つ選べる。色以外の見え方は大きく変わらないので、好みの色を選ぶのが良いと思う。
レンズの色はそれほど強くないのでコーデしやすい
また新しいアイウェアの世界へ。
何度もサンプルを作り直し、デザイナーが細部までこだわったというPRD。C面加工、カーボンテンプル、金属製ヨロイ、丁番など、このモデルのオリジナリティとラグジュアリー感を高める要素が多分に含まれている。
高級ラインとはいえ、価格はかなり抑えられているため、今までのようにハードに使い倒すことだって心理的な負担は少ないはず。ほかのALTALISTのモデルでその使い勝手の良さを味わったのであれば、PRDはまた新しいスタイルと体験を与えてくれる。
※KISOU PRDは11/15発売予定
【新モデル情報】SP4のミラー調光レンズが登場
SP4を愛用するユーザーから要望の多かったVIV20ミラー調光タイプのレンズが新たに登場。ユーザーの声を聞いて次々とラインナップや機能をアップデートしていくところがALTALISTらしい。4カラー展開。
レンズのみの単体販売で、税込¥4,620(11/22発売予定)。
ALTALIST全ラインナップ
モデル | レンズタイプ | 重量 | 価格(税込) | 特徴 |
KAKU SP1 |
偏光 | 27g |
¥6,380 | レース仕様 |
調光 | ¥8,580 | |||
KAKU SP2 | VIV20調光 | 29g | ¥9,350 | 広い視界 |
KAKU SP4 |
調光+ミラー *2枚付属 |
27g | ¥10,450 | フレームレス |
VIV20ミラー調光 NEW | ¥4,620 *レンズのみ販売 |
|||
KAKU LS1 | 偏光x調光 | 29g | ¥6,380 | 個性的な顔立ち |
KAKU LS2 | 偏光 | 29g | ¥5,280 | 二眼タイプ |
KISOU PXC | 調光 | 29.5g | ¥9,350 | 万能モデル |
KISOU PRD NEW | VIV20ミラー調光 | 29g | ¥13,530 | 高級ライン |
OVERGLASS |
偏光 | 25g | ¥5,830 | 眼鏡の上に掛ける |
KISOU PRDを加えて8モデルがラインナップされている(今後も追加予定あり)。
ALTALISTが人気になっている理由のひとつが、調光レンズモデルでも価格が抑えられている点にある。調光機能は一度使うと手放せなくなるほど便利だが、他社モデルでは手を出しづらい価格のものもある。
あまり気を遣わずに使える価格設定のため、レースやブルベなどでハードに使うサイクリストにも口コミなどで拡がっている。
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