Udog SEMPREレビュー：日本人の足に優しい、いつも・ずっと一緒に履き続ける一足。

イタリア発のシューズブランド「Udog（ユードッグ）」から新しく登場した『SEMPRE（センプレ）』。エントリーモデルではブランド初のダイヤル式クロージャーを搭載し、可愛らしいデザインが注目を集めている。仲間のNonが実際に履き、その率直な感想をレビューしていく。

レビュアー

Non（@___nonpic） ショップ仲間やSNSで繋がったサイクリストとよく走る。車の運転が大好きで、車載してドライブを楽しみつつ、現地ではライドを楽しむスタイルを特に好む。シューズはこれまでFizikのワイドサイズを履いていたが、それでもつま先があたる点が気になっていた。 LOOK 795 Blade RS

review / Non（@___nonpic）
text & photo / Tats（@tats_lovecyclist）

*本レビューのSEMPREはUdog提供のもので、レビュー内容はLOVE CYCLISTオリジナルのものです。

SEMPREスペック

SEMPRE（¥30,800）

SEMPREは、Udogのシューズの中で最も手に取りやすい価格帯のモデル（円安の影響で決して安いとは言えないが）。エントリーモデルとはいえ、普段のトレーニングやロングライドのための実用性があり、上位モデル『CENTO』のレーシング志向に対して「ずっと履き続けられる日常の一足」という印象を受ける。

←Total White | Octane→

カラーはTotal WhiteとOctaneの2色展開。いずれもUdogらしいクリーンなカラーリングで、履いたときのスタイルに気を配りたいサイクリストの期待に応える。

SEMPREレビュー

見た瞬間に「シンプルなのに可愛い」と思うデザイン。白ベースの色使いはすっきりしているなかで、側面に斜めに大きく入ったロゴや、後ろから見たときのUdogの文字がいいアクセントになっている。

これまで履いていたFizikのシューズと比べると、つま先が結構丸っこい形をしているのも新鮮で、ちょっとびっくりした*。細部の工夫が効いていて、女子ウケも良さそうだなと思う。

*Udogは元Fizikのブランドディレクターが立ち上げたブランド。より今の時代に合うプロダクトをつくるべく、幅が狭いFizikと比べると、より多様な足の形にフィットするようになっている。

かかとはぴったりとホールドされて安心感があるのに、つま先には余裕があって窮屈さがない。甲の部分にも少しゆとりがあって、幅広で甲高、しかも外反母趾気味の私の足でも全然当たらないのが驚きだった。Fizikのワイドサイズよりも余裕があって、母指球がシューズに当たってしまう心配もなく快適。

ソールの硬さもちょうどよく、ふにゃふにゃせず、かといって硬すぎないので、気持ちよく漕げる感じがする。

「Twist Tech」のダイヤルは軽い力で回せて快適だった。最初は使い方が分からず戸惑ったけれど、一度コツをつかんでしまえばむしろシンプルで使いやすい。ライド中に微調整できるのはすごく安心感がある。

白いリボンみたいに見える部分は「Tension Wrap System 2.0（TWS 2.0）」と呼ばれていて、アッパー全体を均一に包み込むように締め上げてくれる。圧迫感がなくて安定しているなと感じる。

ライド後に洗ってみると、つま先部分はどうしても汚れが残りやすく、TWS2.0のリボンの部分はは少し洗いにくかった。パッと落とせる感じではないので、きれいに保つにはちょっと工夫が必要かなと思う。

いつも・ずっといっしょに。

SEMPREは、イタリア語で「いつも・ずっと」を意味するらしい。

シンプルで可愛いデザインに加えて、幅広甲高で外反母趾気味な足でも快適に履けるフィット感が魅力的。特に、いつも母指球が当たって痛くなるのが悩みだったけれど、SEMPREではそれが一切なかったのは大きな安心ポイントだった。同じ悩みを持っている人にはぜひ試してほしいなと思う。

エントリーモデルという位置づけでも、安定感や走りやすさ、そしてデザイン性までしっかり備えていて、エントリーという枠に留まらず、その名のとおり「ずっと」履き続けたくなる一足でいてくれる。

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review / Non（@___nonpic）
text & photo / Tats（@tats_lovecyclist）

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