
ハワイで毎年開催される『ホノルルセンチュリーライド』。日本人参加者の割合が最大規模の海外サイクリングイベントだから、いつか走ってみたいなと思っていた。今年縁があり、LOVE CYCLISTメンバーをゲストとして招待いただくことになった。2泊4日で駆け抜けた弾丸ホノルル旅の全行程をPart1,2に分けて追体験していく。
text & photo / Tats(@tats_lovecyclist)
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ホノルルセンチュリーライド

『ホノルルセンチュリーライド(以下HCR)』は、ハワイ・オアフ島の東海岸を舞台にし、1000人以上が参加する大規模なサイクリングイベント。100マイル(≒ 160km)の長距離コースから、初心者向けの25マイル(≒40km)まで、レベルに応じた4つの距離が用意されていて、幅広い層のサイクリストが参加している。
ホノルルセンチュリーライド2025
開催日時 | 2025年9月28日(日) |
スタート/フィニッシュ | ハワイ・オアフ島 カピオラニ公園 |
主催 | ハワイバイシクリングリーグ |
コース | 100マイル(≒160km)/ 1042m↑ 75マイル(≒120km)/ 918m↑ 50マイル(≒80km)/ 579m↑ 25マイル(≒40km)/ 255m↑ |
参加人数 | 約1,000名(うち日本人約200名) |
制限時間 | 6:00スタート → 17:00クローズ |
エントリー料 | 大人:1期 21,000円 / 2期 24,000円 子供: 1期 7,000円 / 2期 9,000円 *各種割引あり |
HCRの魅力は、オアフ島の自然と絶景を体感できるルート設定にある。カピオラニ公園を起点に、オアフ島東海岸を北上し、設定された地点で折り返す往復コース。

160kmでも獲得標高は1042mと少なめなので、走り慣れていれば完走できるコース設定
ダイヤモンドヘッド、マカプウ岬、マウナルア湾、カネオヘ湾の海岸線、熱帯植物が生い茂るワイマナロの「ジャングルロード」など、変化に富んだ景観を堪能できる。

2025年大会では新ルートが導入され、壮大なハナウマ湾を望むルートが走行可能となる
2泊4日全工程
今回はスケジュールの都合上、最短で行ける2泊4日となった。4日間の工程は以下の通り。今後参加されるときに、時間の使い方の参考にしてほしい。
日本 | ハワイ | 行程 | |
1日目:移動 | 21:55 | 羽田発 | |
2日目:エントリー | 5:35 | 10:35 | ホノルル着 |
6:30 | 11:30 | シャトルバス移動 | |
8:30 | 13:30 |
ホテルチェックイン
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10:00 | 15:00 | ゼッケン受取 | |
11:00 | 16:00 | 取材 | |
12:00 | 17:00 | 自由時間 | |
16:00 | 21:00 | 就寝 | |
3日目:本番 | 23:30 | 4:30 | 起床 |
0:30 | 5:30 | 会場着 | |
1:00 | 6:00 | スタート | |
11:00 | 16:00 | ゴール | |
11:30 | 16:30 | 取材 | |
12:00 | 17:00 | 自由時間 | |
16:00 | 21:00 | 就寝 | |
4日目:移動 | 4:00 | 9:00 | 起床・自由時間 |
7:30 | 12:30 | シャトルバス移動 | |
11:05 | 16:05 | ホノルル発 | |
19:25 | 羽田着 |
4日間のうち2日間はほぼ移動に充てられる。ただホテルからゼッケン受取場所や会場は近いので、着いてさえしまえばホノルルの街を散策する時間は取れた。余裕があるなら3泊5日であれば丸1日はホノルル観光も堪能できるので、その行程をおすすめしたい。
東京とホノルルの時差は-19時間。それほど時差は感じにくいので、この工程でも体調面では問題なかった。

空港からは事前に予約したシャトルバス(Roberts Hawiiを使用)でホテルへ向かう
チームLOVE CYCLIST
参加メンバー
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←Tats ラブサイ編集長。ロードバイクを中心としたスポーツバイク業界を、マーケティング視点を絡めながら紐解くことを好む。海外は台湾以来7年ぶり。 |
↑Saad バングラデシュ出身。日本滞在歴5年。楽しくなると飛ばしてすぐ集団からいなくなる。カレーづくりが得意。海外は米国以来2週間ぶり。 |
Anna→ 福島県出身。走ることが大好きで、休みのたびにさまざまな山に遠征。ジャンル問わず洋楽メインのフェスが好物。海外はベトナム以来2日ぶり。 |
今回は3人チームで参加。気候は東京の真夏と比べると穏やかで、湿度が低いのでライドには最適。朝は少し冷えるが、半袖ジャージとビブショーツだけで十分だった。チームジャージは着ないメンバーなので、それぞれが今の気分に最適なスタイリングをしている。
装備は最低限で、パンク修理キットと補給食さえあればOK。あとはエイドや道中のコンビニ等で食料は調達できる。

Tatsはhypersupp.を着用。道中で「このブランド気になっている」と何度か声を掛けられた。Standertで160km走行は初めてだったが、結果的には全然問題なかった。

Annaはハワイのイメージに合うPedalMafiaのグリーンジャージを着用。Tarmac SL8は長距離にもぴったり。彼女は日本人参加者からよく声を掛けられた。

SaadはRYZONを着用。Aeroadとの色合いがマッチし、颯爽と100マイルを駆け抜ける。
Day1. 国際線飛行機輪行

いってきまーす!
海外に行くときの一番のハードルが、飛行機輪行をどうやるかということ。
ハードケースに入れることはマストで、中でもScicon(シーコン)とevoc(イーボック)がハードケースの二大メーカーだ。


僕らはevocの『ROAD BIKE BAG PRO』を使っている。evocは海外遠征が多いプロチームの使用率が最も高く、防護性の信頼性も高い。
ホイールとペダルを外すだけで収納できるので、一度手順をわかってしまえば梱包作業は30分もかからない。
預ける際の注意点は、各航空会社の手荷物のルールに則る。今回対応したのは以下の2点のみでOKだった。
・eTapバッテリー、電動ポンプ、サイコン、ライトなどバッテリー類が含まれるものは機内持ち込みにする
・タイヤの空気圧はある程度抜いておく
行きはJAL、帰りはハワイアン空港で行ったが、どちらも超過料金を取られることはなく、自転車の損害もなかった(ただしJALは事前に大型手荷物があることを伝える必要がある)。
Day2. 前日受付

羽田から約8時間のフライトでホノルルに到着。みなテンション高め

前日16時までにゼッケン受取会場に行って、ゼッケンを受け取る必要がある。日本人はすべて日本語で案内されるので何も心配ない。会場内にはメカニックが常駐しているので、自転車を組み立てて不安があれば見てもらおう。オリジナルグッズもある。

今回はゲスト枠で参加のため、テレビの取材を受ける。ちょうどゼッケン受取時にもらったイベントTシャツをお揃いで着ていて、なんか浮かれた感じの3人。


17時過ぎに取材が終わったので、夕暮れのワイキキをのんびり散策。イベント前日なのでお酒は控えて、パイナップルジュースやガーリックシュリンプなど現地グルメでハワイ成分を摂取する。

今回泊まったホテルは「アウトリガー・ワイキキ・パラダイス・ホテル」。イベント会場から自転車で10分未満の距離なので、朝出発したらすぐに会場に着ける。
翌日の朝は6時スタートなので、準備を整えて早めに休もう。初めてのホノルルセンチュリーライドにわくわくしながら眠りにつく。

ジャージとバイクにゼッケンを取り付けてすぐに出発できる状態にしておく
text & photo / Tats(@tats_lovecyclist)
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