Zwiftの新境地、CYCLE:HOLICへ遊びに行こう。

Zwift戦士たちのトレーニングに、華やかなスパイスを。

バーチャルライドができるZwiftは昨年末あたりから大きなブームの波が来ています。効率的に、そして飽きずにトレーニングしたいサイクリストにとって、スマートトレーナーとZwiftの組み合わせはひとつの解となる手段。

ただ、室内でひたすらハムスターになり続けることは、たとえバーチャルライドであったとしても、次第に修行みたいに感じるようになることには変わりありません。
僕自身Zwiftを半年以上やってきて、当初の楽しい感覚よりも修行感の方が色濃く出てきています。マンネリ化が否めないため、ジムなどを併用してトレーニングのメリハリをつけています(大事なのは心から楽しんでペダルを回せること)。

そうやってモチベーション維持を工夫しているなかで、東京神田の一角に新たなスタイルを持ったお店が5/20に生まれました。
それがバーにスマートトレーナー&Zwiftスペースが併設された“CYCLE:HOLIC – サイクルホリック”。
しかもただのジム併設バーではなく、掲げるコンセプトが「Zwiftをやりながら女の子に応援してもらう」という、おそろしく破壊力のあるもの。

今回、モチベーション維持に悩んでいたちょうど良いタイミングで、サイクルホリックから声を掛けてもらいました。
普通では体験できない刺激を求め、早速予約を入れて向かうことに。

1. サイクルホリック=Zwiftジム

Zwiftのための空間

サイクルホリックは丸ノ内線「淡路町」駅から徒歩3分のところにあります。
エレベーターで上ったビルの6Fがバーで、階段で行く7Fがジムの2フロア構成

クラウドファンディングで行われた初期プロモーションの方針から、シリアスライダーにとっては少し行きづらいコンセプトに感じますが、実際に訪問してわかることは、「Zwiftでトレーニングするための環境が充分に整っている」ということ。

3台設置されたスマートトレーナーは、すべてTacxのダイレクトドライブ式ハイエンドモデル“NEO Smart”。
計測誤差・最大出力・静音性すべてにおいて最高クラスの性能を持つNEOを取り揃えて、どんなサイクリストでも──もともとローラーをやる人も、毎月1,000km走る人でも、乗り始めたばかりのサイクリストも、そしてもちろん未経験者でも対応が可能。
NEO Smartは個人的にも自宅で使っていて、安心して万人におすすめできるスペックです。

環境面でも、空調の効いたスペース・強い風力の出せるサーキュレーター・吸水性の高い厚手のタオル・冷えたボトルなど、室内ローラーに必要なものがすべて用意されていて、余計なことを気にすることなくZwiftに向き合うことができます。

Zwift開始までのセッティング

バイクのセット – 持ち込みorレンタル

Ridleyのバイクがサイズ別に用意されているので、手ぶらで来店してもそのままトレーニングに入ってOK。

ウェアやシューズもレンタル可能。男性/女性両サイズ取り揃えてあります。

もちろん、自分のバイクを持ち込んでセットすることもできます。
ただ11速対応トレーナーはお店に1台だけなので、11速を持つ仲間と行くときは予約時間が被らないように。*

*当初の想定と異なって、エントリー層よりもシリアス層に近いサイクリストの利用が多いため、バイクのコンポーネント類の組み合わせは今後見直していくとのこと。

またジムフロアに行くためには、バーフロアからちょっと狭い階段をバイクを担いで登る必要があるので、運ぶときは注意が必要です。

Zwiftの設定

Zwiftアカウントは通常「cycle holic」というお店用アカウントを使用します。 過去にこのお店で走ったサイクリストたちの走行データが引き継がれていくので、アチーブメントにより新しいコースが次々と解除されていきます。利用客が増えればどんどん走れる範囲が拡がっていきそう。
もし自宅でもZwiftをやっている方であれば、自分のアカウントに切り替えて使ってもOK

サイクルホリックは30分単位の予約制なので、コースの選択、ワークアウトの選択は確保している時間に合わせて。
普通に好きなコースを選んで走るだけでも効果的ですが、短い時間でトレーニング効果を求めるのであれば、画面の指示に合わせてケイデンスと出力を変える「ワークアウト」を選びます。
今回は30分で手軽に追い込める「Jon’s Short Mix」を選択。

もちろん、パワー出力を計るFTPテストもできます。(FTPテストのみ時間がイレギュラーなので料金体系が異なります)

2. 女の子が側にいる意味

僕らサイクリストという人種は、バイクにまたがっている限りは他人に見栄を張りたくなる性を持っています。これは競技スポーツとしてロードバイクに向き合う場合、誰でも自然と身につく習性のようなもの。誰かの視線を浴びることで、パフォーマンスが自然と上がります。

ヒルクライムレースで地域の方々の声援がペダルを踏む力になるように、ずっと側にいて、応援してくれる彼女たちの存在は、自分に誓いと制約を与えるように、持っているパワーをすべて絞り出すことに繋がります。

ちなみにペダルを回す僕らは「部活の先輩」という設定。
彼女たちに「先輩」と呼ばれる独特のこそばゆさはありますが、それに慣れれば、あとはZwift世界のワトピアとサイクルホリックが混ざり合った新鮮な異世界で、後輩の前でスマートにペダルを回す先輩になるだけ。
そして次第に本物の先輩になった気持ちになり、翼が生えたように軽やかに駆け出していきます。

「先輩、コースどっちにしますか?」
自宅で走るときはコース上の分岐点は割とスルーしますが、後輩に聞かれてつい「海を見に左へ行こう」という謎のコミュニケーションをとりながらコースを選んでもらいます。

傍から見て素敵だと感じたのは、先輩のこなすメニューに応じて後輩たちが対応を変えてくれるところ。
FTPテストやトレーニングメニューで追い込んでいるときは必要以上のおしゃべりをせず、しっかりと応援してくれ、逆に出力を抑えて淡々を回しているときは会話モードに切り替えてくれます。

ギリギリの出力の中での「すごい」「先輩がんばって」という掛け声は、これで頑張らなければいつ踏むんだ?という気分に。普段諦めそうになるような強度になっても、精神的なリミッターを外して踏むことができます

後輩たちはすべてロードバイクが好きな子が揃っています。
半数は経験者で、経験レベルによってロードバイクの話を同じ目線で話すことができます。
未経験者も、これからバイクを買うために必要な知識を覚えていきたいという後輩ばかりなので、ロードバイクという共通のお題のもと、自然に「こちらから教える」というスタンスで会話することができます。

サイクルホリックには全部で10人くらいの後輩がいますが、会話に困ることのないよう、うまく経験者と未経験者が組み合わせられるように運営サイドでシフトを組んでいるとのこと。

終了10秒前でカウントダウン。いつも心の声でやっていたことですが、周りが最後の後押しをしてくれてちょっとうれしい。
空調が効いて風も送られていますが、ローラーなのでどうしても汗だく。。すぐに冷たい水をもらってクールダウンします。

一緒に行って全力を出し切った仲間も、
「若くて可愛い!!大事なことなので2回言います。若くて可愛い!!女の子が横で応援してくれる」
とすごく楽しんでいました笑

終わったらシャワーを浴びてさっぱり(アメニティがBOTANISTなあたりがうれしい)。

3. いつでもバーに立ち寄って

Zwiftライド後は、バーフロアに下りて体を休めながらまったり。
少し近未来的な印象のシャープな内装で、カウンターに座って疲れた体に効くメニューを選びます。

ジム併設バーらしいメニューは、バイクをイメージしたカクテルやプロテインドリンク。そしてご飯類も豊富。

よく見慣れたパッケージがバックヤード側にたくさん。ここから好きなものをメニューから選んで、後輩たちにスペシャルドリンクを調合してもらいます。

今回はBCAAの入ったマンゴードリンクを選択。ビールのような見た目ですが、とっても甘い…!思い切り走ったあと体に染み込む甘味です。

そして一緒に頼んだピザにはプロテインがもっさりかけられました笑
(あとから粉チーズをまぶすのでちゃんと味は中和されます)

後輩たちとのコミュニケーションを楽しみたい場合は、ジムを使わなくてバーだけの利用でもOK。
自転車仲間と、彼女たちと、気兼ねなく自転車トークを。

4. トレーニングにさらなるエンターテイメントを与える

どうしても飽きやすいローラー練に対し、Zwiftの存在自体がエンタメ要素を加えたテクノロジーですが、サイクルホリックで与えられる体験はその世界をさらに拡張してエンターテイメントを増幅させることで、体験するサイクリストのパフォーマンス自体を上げる力があります。

バーチャルリアリティを走る自分を現実世界の後輩に応援してもらう、新鮮な多元的世界。
いわゆるモノ消費からコト消費にシフトしている現在、新しいZwift体験ができるこのお店は、“未来志向”のコンセプトショップだと思います。

保守的な傾向のあるこの業界の枠組みにとらわれないポジションで展開する業態は、これから応援したいと思わせてくれる挑戦。
実際オーナーにお話を伺うと、ユーザー視点のお店づくりを強く意識されていて、僕らサイクリストが使いやすいように、より良い環境にしていきたい姿勢がすごく伝わりました。

だから、体験しないうちに行きづらいと判断して行かない人がいるのはちょっと勿体ない、というのが実際に行って感じた本音。
ぜひ遊びに行って、感じたことをお店にフィードバックしてください。

この創造的な世界をサイクリストたちでより良くしていければ素敵だな、と思います。

まとめ

こんなときに行こう

  • ・Zwift&スマートトレーナーを体験してみたい
    平日の夜を有効活用する(22:30までOPEN)
    雨の日のトレーニング
    休日ライド後の息抜きに立ち寄る

良いところ

  • ・Zwift戦士のための充実した設備
    ・Zwift戦士に合わせた後輩たちの気遣い
    ・利用者に合わせてお店の環境を細かくアップデートしている

バイク持参の方はここを気をつけて

  • ・ビルのエレベーターが狭いので1人+1台ずつ乗る
    ・バーフロアとジムフロアをつなぐ階段が狭いのでバイクを上げ下げするとき壁にぶつけないように
    ・店内にはバイクラックが6点設置。ベランダも含めれば10台くらいのバイクを店内に入れられます

今後期待したいこと

  • ・“後輩”たちとのライドイベント(ライド→お店でカフェなど)
    シリアスライダー向けの企画(プロによる講習会など)
    ・バーフロアでのレース観戦 など

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Appendix. 別の視点からサイクルホリックを知ろう

ほかのロードバイクメディアでもサイクルホリックを紹介中。
僕の視点だけでは見えてこない部分もあるので、サイクルホリックに対する色々な感じ方を見てみてください;-)

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【男性サイクリスト諸氏の間で話題激アツ】 日本初のロードバイク専用トレーニングジム併設コンセプトバー、CYCLE:HOLIC(サイクルホリック)さんを取材してきた

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