「サイクルウェアのおしゃれな海外ブランド第1弾」で紹介したスペインのブランド『Endless(エンドレス)』のサイクリングキットを入手したのでレビューします。
※本レビューは旧モデルのものです。2018最新モデルのレビューはこちら
【レビュー】Endless – バルティコ・ジャージでエアロを極める。
今回入手したキット
Summer Jersey(€90)
Black Bib shorts(€145)
Endlessについて
エンドレスは2015年にスペインで生まれた新興のサイクリングアパレルブランド。
スペインのほかには英国と韓国でしか取り扱いがなく、まだあまり幅広く認知はされていないと思います。Webサイト上でもあまりウェアの詳細について記載がないので、どのようなコンセプトでつくられているキットなのかあまり判断がつきませんが、今回Endlessの方と連絡をとり合い、上下のキットをレビューさせてもらうことになりました。
1. Summer Jerseyレビュー
上から下にグラデーションになっているカラーリングが綺麗。背面もバックポケットのストライプが良いデザインアクセントになっています。
ただ、襟裏にある「S」の文字がちょっと左にずれています(着ればわからないけれど)。
場所によって生地が異なり、袖が密度が高いのに対して胴部分は少し空気を通す素材。
襟が低いので着た感じレーサーっぽくなります。レース用モデルは大体襟も低いのが特徴
袖は長く肘の手前くらいまであります。長めのほうがかっこ良くてGood
ジッパーはとても扱いやすい
バックポケットの大きさは均等ではなく、真ん中が大きめ。
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Summer Jerseyは、軽量な素材・低い襟・長い切りっぱなしの袖が特徴的です。走行時にストレスを与えずライダーのパフォーマンスを最大まで引き出すという設計思想がそのつくりから垣間見え、レース用途として最適だと感じます。
特に重量は持ったときに「軽い!」とわかるくらいで、実際に計測するとちょうど100g。MAAPなど他ブランドのジャージが120g〜150gあたりが多いことを考えると、かなり軽量につくられたジャージです。
また着用したときに表面の凹凸がほとんどできないため、無駄な空気の流れを生まないようになっています。
つまり、耐久性よりも走行時のパフォーマンスを重視したジャージだと理解しました。
とはいえ決してヤワというわけではなく、生地の密度や伸縮性が高いので、丁寧に扱えば長く使うことができるジャージです。Raphaに詳しい方は、Pro Team Aero Jerseyと同じカテゴリに属するジャージとお考えください。
デザインはパッと見で海外ブランドっぽさを感じます。ファッションブランドで例えるならZARA。海外ファストファッションの、大味だけれどセンスを感じる雰囲気と同じです。どちらもスペインだし。ちなみにRaphaはフレッドペリーとかバーバリーとかそのあたりクラシカルなハイブランドのポジション。
プリントの位置が若干甘いのは気になりますが、それを理解した上でデザインが気に入れば、本気で乗り込むサイクリストには最適なジャージです。
2. Black Bib shortsレビュー
イタリア製の素材はこんなかんじで凹凸があります。通気性がよく、脱着しやすい。この素材は耐摩耗性やエアロダイナミクスにも優れていると謳われています(空気力学の部分は実感しづらいところですが)。
肩ひも部分。背面がメッシュになっているほか、肩紐も幅5cm近くあり柔らかいのでフィット感が高い。着用したときに、肩から腿までピタッと体に寄り添ってホールドしてくれる感覚があります
裾のアップ。デザインはシンプルに一箇所ロゴが入っているのみ。裾は切りっぱなしの状態で抵抗が少ない
裾を折り返したところ。裾ウラの滑り止めはよく効いてくれます。ずれないのでペダリング時にビブのひっかかりなどを気にすることがない
水色のパッドははいてみてわかるのが、ちょっとだけ前寄りについているという点。レーシーな前傾姿勢時にちょうどいい塩梅になるようになっています
ロングライドで最高のパフォーマンスを発揮できるよう設計されたという弾性のあるパッド。といっても分厚すぎることもなく最適。長距離ライドでも違和感が全然出ませんでした
ついでにソックスも。公式サイトの写真ではわかりませんが、かかと側にロゴが入っています。ダークブラウン×ピンクの組み合わせが素敵
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Black Bib shortsと他ブランドのビブと明らかに違うのは、素材感とパッドの位置の2つです。
少しざらつきのある表面は好き嫌いはあるかもしれませんが、生地自体が強いので痛みにくいと思います。汚れがついてもさっと手で払えば落ちやすい素材感。
またパッドの位置は、手持ちのビブより1〜2cm程度前寄りに配置されており、履いたときは少し違和感がありましたが、乗ってみると股間の痛みを軽減できるようにパッドが配置されてあっていい感じ。総じてパフォーマンスの高いビブで、€145という値段にも納得です。
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Endlessのウェアは、ジャージはレース向きに寄せたパフォーマンス重視になっており、対してビブはロングライドも行ける万能なつくりになっています。ウェアも用途によって使い分けるものなので自身のライドスタイルに合わせて検討してください。
3. サイズ感について
サイズ選択は、製品ページのサイズガイドに記載されている胸囲を元に選択してください。
参考までに、今回レビューしたSサイズを床置きしたときの寸法を記載します。
Endlessのウェアを購入する方法
国内販売はないため、スペインの公式サイトからの直接購入となります(送料€20)。
Endless公式サイト