
国際線の飛行機輪行といえば、長らく『Scicon』が定番だったが、近年は『evoc』の存在感の方が大きくなっている。
その理由とは?evocを選ぶメリットと、パッキングの使い勝手を詳しく見ていく。
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| Anna(@annannanna1002) Specializedライダー(S-Crew)。走ることが大好きで、休みのたびにさまざまな山に遠征。思い立ったら日帰りで磐梯吾妻スカイラインに行くほど行動力に溢れる。メインバイクはS-Works Tarmac SL8。 |
Tats Shimizu(@tats_lovecyclist) 東京在住。編集長&フォトグラファー。海外ブランドと幅広い交友関係を持ち、メディアを通じてさまざまなスタイルの提案を行っている。同時にフォトグラファーとして国内外の自転車ブランドの撮影を多数手掛ける。 |
model / Anna
text, photo, & movie / Tats [PR]
evocかSciconか

evoc(イーボック)は、2008年にドイツ・ミュンヘンで設立されたスポーツバッグブランドだ。MTBやスノーボードで世界中を旅する創業者たちが、当時使っていた輪行バッグの保護力の低さに打ちのめされたことで、自分たちで“理想のトラベルバッグ”を製作したことがevocの始まりだった。
MTBの過酷な輸送に耐えられる堅牢性と、人間工学に基づいた運びやすさを追求し、その哲学はロードバイク専用モデルである『ROAD BIKE BAG PRO(ロードバイクバッグプロ)』にも色濃く反映されている。
evoc / Scicon ロードバイク用モデル比較
| モデル | evoc ROAD BIKE BAG PRO |
Scicon
AeroComfort 3.0 ROAD |
| タイプ | ハイブリッド(ハード×ソフト) | ソフトシェル |
| 重量 | 10kg | 9.5kg |
| サイズ(展開時) | 約139 x 91 x 50 cm |
約115 x 103 x 50 cm
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| サイズ(未使用時) | 約142 x 38 x 30 cm | 約115 x 40 x 50 cm |
| 保護性能 | 高い(上下ハードシェル+アブソーバー&スタビライザー) |
標準的(緩衝材依存)
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| 収納の手軽さ | ハンドル・サドル付けたまま可 |
ハンドル・サドル付けたまま可
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| 税込価格 | ¥165,000 |
¥127,000
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使わないときに広い保管スペースが必要なことはevocもSciconも変わらない。
evoc最大の特徴は、軽量なソフトケースと堅牢なハードケースのハイブリッド構造にある。Sciconとの重量差は0.5kgあるが、evocは上下左右各方向から確実に保護される構造になっている。
MTBのトレイルバックパックにも使用されているこすれなどに強い素材も使用しているため、耐久性も高い。

バイク本体まで重みや衝撃が伝わらないような堅牢な構造。これひとつでロードバイクもTTバイクも収納できる
飛行機輪行で自分のバイクが意図せず破損してしまうリスクを考えると、より堅牢なモデルを選ぶのは自然な流れだと思う。
価格差は¥38,000あるが、輪行ケースを購入するユーザーは何度も使うことになるだろうから、安全性を含めるのであれば、この価格差は無いに等しいと言っても盛り過ぎではないと思う。

最新モデルではホイールがリニューアルされた。転がりが良くなって空港の長い距離もすいすい進む

実際にevocを使ってハワイへ行ったとき、帰りのハワイアン航空でかなり雑に扱われたが、機材の破損などはなく、保護性能の高さを実感した。
ROAD BIKE BAG PRO収納ガイド(動画&写真)

何度もevocの収納を経験したAnna
収納のしやすさもevocの強みだ。さくっとできる手順を3ステップでまとめていく。途中「こうしておくと安心」というポイントも記載しているので、実際に作業するときの参考にしてほしい。
動画でパッキングの流れを45秒でチェック!
1. バイク本体の準備

バッグに収納できるよう、↑この状態にバイクをセットしていくのが最初のステップ。ここが一番やることが多いので、手順を漏らさないようにしよう。

まずはギアをアウタートップに入れ、付属のコックピットパッドを敷いてフレームを逆さに置く。

ホイールを外し、ホイールバッグ(付属品)に収納する。タイヤの空気圧を少し抜いておくこと、ダミーローターを挟むことを忘れずに

ペダルを取り外し、バッグ内側のポケットにしまう

サイコン、ライトなどバッテリーが含まれる電子機器類はすべて取り外して機内持ち込み荷物に入れる

← チェーンカバー(別売)、コックピットパッド(付属品)→
それぞれ取り付けて保護する。チェーンカバーはマストではないが、あると油汚れがつかない

バイク側がセットできた状態。次の工程に進む前に、
・ダミーローターを付けているか
・電子機器がすべて取り外されているか
・タイヤの空気圧が少し抜けているか
を確認しよう。
2. スタンドを取り付ける

スタンドを前後のスルーアクスルに取り付けていく(ロゴがある方が前輪)

まずは前輪から取り付け。赤いバーをセットし、スルーアクスルをはめる

後輪側は取り付ける際に赤いバーにチェーンをひっかけてテンションをかけておく。こうすることで移動時にチェーンがあばれない

後輪側はスタンドが前後に動くので、バイクに応じて長さを調整。その後スルーアクスルをはめる

取り付けたときに、チェーンリングがスタンドから飛び出さないことを確認。もし飛び出していたら、スタンド前後の赤いバーを通す位置を変えて調整する。
ここまででバイク側のセットアップが完成!次はケースに入れていこう。
3. バッグに入れる

バッグは開く方向が決まっている。マチが狭い方を地面に開く


スタンド側を下にして、バッグの底面に置く。上部の尖っている方がハンドル側

ホイール片輪だけ奥のスペースに入れて、付属のベルクロテープでホイールバッグの取手を固定する

バッグに縫い付けられた前後の固定紐をトップチューブにまわして、フレームが動かないようにしっかりとテンションをかける

もう片方のホイールを手前にセットし、ベルクロテープで固定
横からの圧力に対応するアブソーバー(付属品)をシートポストの後ろに取り付ける

アブソーバーは回して長さが変更できる。くっつけたときに、手前のホイールの幅を少し超えるように長さを調整

両側のジッパーを途中まで上げる

両サイドを叩いて、アブソーバーが衝撃や圧力を吸収してくれるか確認

ジッパーを締めると、3桁の暗証番号でロックをかけられる

テンションバーを下まで差し込む。最新モデルはバーの色と差込口の色が同じになっているので、どこに挿せば良いかすぐにわかるようになった

最後に前輪ホイールを底面にカチッと音がするまで差し込めば完成!外した前輪ホイールは常に外ポケットに入れておくと紛失しない

できたー!慣れれば15分程度でパッキングできるようになる。
ハンドルやサドルを取り外す必要はないし(サドル高によっては下げる必要あり)、バッグに入れたあとにきつくてジッパーが閉まらないということもない。ここで記載した手順を踏めば、誰でもさくっと収納できるようになるはず。
手荷物預けのときのTips

バッグの中は空きスペースがあるので、ヘルメット、シューズ、着替えなど荷物がたくさん入る。各航空会社規定の超過料金が発生しないように総重量には注意しよう。

前輪ホイールは紛失しないように、手荷物預けのときは取り外して外ポケットに入れておこう。

必ずロックをかけておくこと
飛行機遠征を手軽にしよう

飛行機輪行での一番の心配ごとは、空港で乱雑に扱われることや、到着後の機材トラブルだ。何ヶ月も前から楽しみにしていた海外遠征も、現地でディスクローターが曲がったりフレームのクラックが発生すれば、それはDNSへの直行便でしかない。
だから『evoc(イーボック)』を選ぶ。専用のスタンドでフレームを固定し、上下のハードシェルで挟み込む構造は、外部からの衝撃を物理的に遮断する。ハンドルバーを外さずに収納できるので、フル内装のバイクでもメカトラのリスクを最小限に抑えて、パッキング時間を短縮できる。

飛行機輪行バッグ自体、投資として決して安価ではないけれども、高価な自転車を安全に運んで、現地でいつものパフォーマンスを発揮するための保険と考えれば、その価値は計り知れない。evocは、我々サイクリストが輪行バッグに求める「手軽さ」と「安全性」の最適解になってくれる。
evoc ROAD BIKE BAG PROを購入する(公式サイト)
model / Anna
text, photo, & movie / Tats
[PR]提供 / 株式会社インターテック

















