
明るいライトは世にたくさん出回っているが、その光をどう照らすかという設計は各社で異なる。自動車のようにハイ/ロービーム配光を持つGaciron『CETUS-1700(セタス1700)』を数週間使ったので、詳細をレビューする。
レビュアー
![]() | Saad(@why_so_saad) |
review / Saad(@why_so_saad)
edit & photo / Tats(@tats_lovecyclist)
*本レビューの製品はGaciron Japanからの提供であり、レビューはLOVE CYCLISTオリジナルのものです。
Contents
1. スペック

セタス1700(¥14,800)
| 最大光量 | 1700ルーメン |
| 点灯モード | 7モード(ハイビーム / ロービーム切替) |
| バッテリー | 4200mAh |
| 充電 | USB Type-C / 約2時間 |
| ランタイム | 最大約24時間(メーカー公称) |
| 防水性能 | IPX6 |
| 重量 | 262g |
| 照射幅 | 約30m |
| カラー | ブラック / ブラック&ホワイト |
| 価格 | ¥14,800(2026年6月20日発売) |

シャチの流線美から着想し、“エアロロードとの一体感を追求して設計された”というボディは、下付けでの使用に最適化されたエアロ形状になっている。GoPro規格のマウントを介してサイコンマウントの下に取り付ける方式。

メーカーは空気抵抗係数について公称値を出しており、一般的なバーマウントライトの約0.8に対して『CETUS-1700』は0.35、走行抵抗にしておよそ500g相当の削減にあたるとしている。ただしこれはメーカー公称値であり、第三者による検証データは現時点で確認できていないのであくまで参考値となる(実際に走ってもライトの空力は体感できないので、レビューにも記載していない)。

機能面では、2分間の静止で自動的にスリープに入り、振動を検知して復帰する。ほかに誤操作を防ぐロック機能、温度管理機能、バッテリー残量が減ると自動的にモードを落とす制御がある。
2. 導入の目的

センターにカットオフがあって、ハイビームとロービームを使い分けられる
今回の個体はメーカーからの提供を受けている。そのうえで、この製品を試してみたいと思った理由はその設計だった。
世に出ているフロントライトは、明るさやバッテリーの持続性の更新がメインだった。より明るく、よりバッテリーが持つこと自体は素晴らしい進化だけれど、製品ごとの思想の違いはあまり感じない。
『CETUS-1700』は、ライトの中では珍しく空力改善をメインに押し出していることに加えて、ハイ/ロービーム切替ができるカットオフ配光が面白いと感じた。

空力が良いかどうかは実際のところわからない
3. Pros/Cons
Pros
気遣いの配光:ロービームとハイビームを使い分けるカットオフがあるので、街中を走るときはロービームで歩行者や対向車のドライバーの目つぶしを避けられる。郊外に出たらハイビームに切り替える。ただ明るさだけを追求するだけではなく、光を浴びる側にも配慮した設計であることがよく分かる。気遣いだいじ。

←ロービーム | ハイビーム→
これだけ光の当たり方が違う
自動ON/OFF:2分間の静止でスリープし、走り出せば振動で復帰するので、ライトの存在を意識せずに走れる。ちょっとした休憩でいちいちON/OFFしなくていいので、日常的に使うほど便利。

止まっているとそのうち勝手にオフになるのは便利
コックピットが片付く:サイコンの下にGoProマウントで取り付けられるのでコックピット周りはすっきり。空気抵抗の公称値をどこまで信じるかは人それぞれだと思うが、少なくともコックピットがすっきりするという実利はある。

充電が速い:容量4200mAhのバッテリーはUSB Type-Cで約2時間でフル充電。早さは正義。

Type-C
バッテリー:最大約24時間と記載されているランタイムは、点滅モードでの数字なのであまり参考にならないが、1700ルーメン最大出力だと2.5時間程度で、600ルーメンだと4時間くらい。十分実用的なので、使用状況に応じてどのモードで走るかは自分で考えている。

明るさと持続時間のバランスは競合と比較しても優れている
Cons
意外と大きい:シャチのかたちをベースにした筐体は、一般的な四角柱のライトと比べるとボテッとした印象を受ける。走っている分には気にならないが、ちょっと見た目は慣れが必要。

結構でかい
リモコンの用途:付属のワイヤレスリモコンは反応が良くて、確かにあれば便利だ。ただ、本体がハンドルまわりを整理できる製品でありながら、リモコンを付けると結局ハンドルがごちゃつくという矛盾もある。私は使っていないが、頻繁にモードを切り替えたい人には良いと思う。

確かに便利だが美的ではない
4. 結論

カットオフ配光そのものは目新しいものではなく、Ravemenは10年近く前から二枚レンズでハイ/ロービームを切り替えるモデルがあるし、Magicshineも同様の配光を持つモデルを複数出している。CETUS-1700が新しいのは配光だけでなく、その配光を下付け専用のエアロ形状に統合したところにある。
CETUS1700は明るさは充分なので、さらにエアロロードに乗っていてコックピットを整理したい人や、対向者を眩ませることに気を遣う人には、素直に薦められる。
review / Saad(@why_so_saad)
edit & photo / Tats(@tats_lovecyclist)
















