Love Cyclist Journal Vol.2【2019年7月号】- ペダルを回すように。

Text by Tats(@tats.cyclist

こんにちは。僕が普段感じていることや最近のトピックなどをラフな感じで書く企画“Journal”の第2号です。

やっと梅雨が明けましたね。天候に影響されやすい自転車業界にとっては厳しい期間だったと思います。

いつも週末に降っていたせいで、長距離を走れなかったり撮影できなかったりで、コンディションやスケジュールの調整に苦心したところもありましたが、Vol.1で書いたように、できないときはほかのことをやって楽しむ、というスタンスは心にゆとりを生んでくれます。

そうして自転車に対する距離感をあえて詰めすぎないからこそ、物事がうまくまわるようなこともありました。

夢を叶えるとき

夢が叶った」と感じる瞬間はそれほど多くはないと思います。
表彰台に立ったとき、憧れの人に会えたとき、事業で成功を収めたとき。これらは長い人生の中でごく稀に起こる特別な出来事。
また、ほんの小さな、他の人からすれば大したように見えない夢でも、叶えた本人にとっては人生に大きな意味を持つこともあります。

先日Peloton de Parisのふたりが東京へ遊びに来てくれたことを書きましたが、この出来事は、僕がずっと夢に見てきたことでした。

PdPのWendyとは、2年前に初めてウェアをレビューしたときからずっとコミュニケーションを続けていました。
PdPは日本に受け入れられるブランドだと思っていたし、彼女の文面から伝わる聡明さと優しさにもすごく惹かれていて、

  • 僕「いつかベルギーに行きたいし、2人に会いたい
    彼女「続けていればいつか私たちの道は交わると思う

という(小洒落た)メッセージをやりとりしていました。

彼女から、Vincentと2人で日本に来るという連絡をもらったのは今年はじめの頃。それから日本で何をするか、というところを一緒に検討してきました。

そして6月末、最初にランチを食べるために待ち合わせ場所で会ったとき、ひとり静かに、すごく興奮していました。Wendyは想像していた通りの優しく知的な方で、Vincentは写真で見るよりも柔らかく人懐こい素敵な方。
一緒にいた妻と、帰ってから「めっちゃ素敵なふたりだった」と連発していました。

来日中は遠出してライドするプランを立てていて、その中には雨で流れたものもありましたが、代わりにじっくり話をする時間ができたことで、遠く離れたところに住んでいる人と面と向かって未来に繋がる話ができたという経験はこの上なく素晴らしい夢の実現でした。

妻にプレゼントしてくれたベルギーチョコ。美味しすぎて食べ切るのがもったいない…!

家族であれ、仲間であれ、ビジネスパートナーであれ、「人とつながり、お互いを認め合う」ということは、最も幸せを感じ得る出来事ではないかと思います。

VincentとWendyのように、僕がロードバイクを始めなければ、またLOVE CYCLISTを続けなければ繋がることがなかった人たちがたくさんいるし、あるいはこのサイトがハブになって、違う世界にいた人たちが交わるようなことも少しずつですが生まれています。

僕らはこれからもWeb上にただの文字列と画像をアップし続けるだけですが、それが読者や取り巻く人たちが描く夢の実現への一因になったり、幸せを感じるきっかけになったりすれば、続ける意味があると思います。

だからこそ、サイクリストたちがただひたむきにペダルを回すように、ひたむきに文章を書き続けていきたいと思っています。

 

今月のライド

最近のライドで、素敵だったコースをご紹介。

榛名山(群馬)

梅雨だからといって、もちろん走れないことをただ嘆いていたわけではなく、ときには雨雲の手が届かない場所まで車でエスケープしました。

ハルヒルで有名な群馬県の榛名山。仲間から「山に行きたい」というリクエストを前日にもらって急遽車で向かうことに。
降水確率が際どい予報だったため、僕ら以外のサイクリストはほとんどいませんでしたが、運良く降られることはなく、雲間の涼しい気候は山登りに最適でした。

相変わらず神社を越えてからの5kmに脚を削られます(10%以上の斜度になるとBORA WTO 60はつらい…)。

榛名富士の麓は霧がかっていて、神秘的な空気感の中でヒルクライム後の気持ちよさを味わいます。今の時期じゃないとこういう雰囲気は味わえないので、本当に良いタイミングで行くことができました。

最後に伊香保温泉で疲れを癒やす、至福のライド旅

時間に余裕があるときは、こういう弾丸ライドも積極的にしたいな、と思いました。

今月のカフェ

お気に入りのカフェについて。

Wise Man Coffee(ワイズマンコーヒー)

小金井のちょっと奥まったところにある隠れ家カフェ「ワイズマンコーヒー」。
敷地内に自転車ラックがあるので安心してゆっくりすることができます。座席の関係で2〜3人で行くのがおすすめ。

コーヒーを丁寧にドリップしてくれるし、トーストやベーグルが本当に美味しい。トーストはついおかわりしてしまうほど。
多摩川周辺を走ったあと、ちょっと脚を伸ばして。

今月の機材

僕のメインバイクについてさらっと紹介。

Wilier – Cento10 Air

ウィリエールのエアロロード「Cento10 Air(チェントディエチ・エア)」。直進性が高く乗りやすいエアロフレーム。現行モデルはCento10 “Pro”になりましたが、両者の違いは剛性だけで金型は同じです。

ネイビー×ピンクのオリジナルカラーは世界に1台。写真ではわかりづらいですがラメ入り塗装。

セットアップパーツ

ハンドルバー【ALABARDA】:Cento10 Airとセットで開発されたステム一体型のハンドル“アラバルダ”。

ホイール【Campagnolo BORA WTO 60:平坦&下り最高、登りそこそこなホイール。「BORAらしさ」といったクセが全然なく、誰でも乗りこなせるディープリムだと感じます。ミディアムプロファイルのWTO45も乗りましたが、さらにさっぱりしたフィーリングのホイールでした。

タイヤ【Schwalbe Pro One(チューブレス):WTOとの相性良く、全然パンクしないし、乗り心地も良いし、もうチューブレス最高。

コンポーネント【Campagnolo Chorus, Record, Super Recordミックス】:WilierにはCampyが似合うんです。

パワーメーター【Power2Max Type-NG】:格好良さが群を抜くパワーメーター。精度も優秀。

サドル【S-Works Power:サドルはこれ以外は考えられません。股間の痛みがなくなりました。

バーテープ【Arundel Synth Gecko】:フレームの自己主張が強いので、バーテープはシンプルに黒。メーカーにこだわりはありませんが、適度にグリップのあるアランデルを巻いています。

ペダル【TIME XPRESSO 10】:脱着しやすく膝に優しいフロート機構を備えたタイム。

プーリー【CeramicSpeed:楕円リングの変速性能を上げるために導入したビッグプーリー(ただしリングは最近真円に戻しました)。実感値は少ないものの、回転抵抗が少しだけ抑えられる最近流行のアップデートです。

いろいろと機材を試してきて、盆栽はこれでほぼ完成と思える状態になりました。まだまだCento10を乗り続けますが、次のメインバイクはディスクブレーキモデルにするため、今からどのモデルにするか、わくわくしながら探しています。

ちなみにこのバイクは、目黒にある「プントロッソ東京」というウィリエールコンセプトストアで組んでもらっています。フレンドリーで技術力が高いので、ウィリエールを購入する際にはおすすめなお店。
関東にお住まいで検討されている方はぜひ行ってみてください。

ガリガリ君、Coolish、アイスコーヒー。

長い梅雨が終わり、今年の短い夏が開かれました。
やっと太陽の下で走れることに喜びを感じるとともに、暑すぎる世界に頭を垂れるしかないのも事実。
でも猛暑の中で「暑い暑い」と言いながら走るライドって意外と楽しくて、いつまでも思い出として残ります。
こまめな休憩&ガリガリ君で体温を調整しながら、無理のない範囲でライドを楽しみたいと思います。