【レビュー】Milltag サイクルジャージ(レースフィット&クラブフィット)

milltag イメージ

おしゃれな海外ブランド<第6弾>に掲載した英国の『Milltag(ミルタグ)』。

デザインパターンとシルエットが男女ともにとても豊富で、入手しやすい価格帯のウェアを展開しているロンドンのブランドです。今回2枚の異なるフィット感のジャージを提供してもらったので、それぞれの詳細をレビューします。

1. Milltagについて

Milltagは2010年にグラフィックデザイナーでありサイクリストでもあるEd CowburnPete Kelseyによって設立されました。

設立当初から世界中の著名なアーティストやデザイナーとコラボレーションしたり、カスタムジャージを制作できるようにしたり、顧客のニーズを汲みながら意欲的な展開を行っています。ウェアはすべてヨーロッパ製

milltag yorkshire jersey & matrix jersey

左/ツール・ド・ヨークシャー、右/マトリックス・プロ・サイクリング

またプロチームへのウェア提供も行っており、2015年から始まった「ツール・ド・ヨークシャー(主催はツール・ド・フランスと同じASO)」の公式レースウェアや、英国女子プロチーム「Matrix Pro Cycling」のチームウェアなどの実績があります。

今回レビューするジャージ

milltag sector men jersey SECTOR MEN JERSEY (£75.00)

milltag honey men jerseyHONEY MEN JERSEY (£62.50)

※それぞれフィット感が異なり、上のSECTORジャージはタイトなレースフィット、下のHONEYジャージは少し余裕のあるクラブフィットとなっています。

 

2. 詳細レビュー:SECTOR MEN JERSEY

milltag sector men jersey 表 milltag sector men jersey 裏 白と黒のハイコントラストが目を引くデザインは、Milltagの”M”をモチーフとしているようです。切り替えパターンが大きいので遠くから見ても目立ちます
そしてぱっと見て特徴的なのが、袖が通常のジャージと比べて前寄りに縫われていること。明らかにライドポジションを意識したカッティング

milltag sector men jersey 素材感 身頃はエアロダイナミクスに優れた平滑性の高い素材。ストレッチ性もあり、よく伸びます。
袖の方は通気性を重視したメッシュ素材。

milltag sector men jersey ジッパー Milltagロゴの形をしたジッパーの留め具がおしゃれポイント。存在感はありますが、走行中気になるほどの大きさではありません。

milltag sector men jersey 襟 襟は首元を圧迫しない低めのつくり。裏側にもちゃんとプリントされています。

milltag sector men jersey 袖 milltag sector men jersey 袖裏 milltag sector men jersey 着用感 袖は長めでタイトフィット。袖口に空力を向上させるためのシリコングリッパーが付いていて、脱着時にちょっと引っかかるくらいしっかり腕に張り付きます。

milltag sector men jersey バックポケット milltag sector men jersey バックポケット反射材 フラットでスタンダードなサイズ感のバックポケット。“M”マークが反射プリントになっています。

milltag sector men jersey 裏面 裏側から見てもしっかりした縫製。裾のグリッパーやフラットロックステッチなど、丁寧なものづくり感が伝わります。

£75(約¥10,500)という価格ながら、強度の高いライドに最適なデザインとパフォーマンスに優れたウェアです。
袖が前側に縫われているので、直立していると腕が前に持っていかれる感覚になるほど。その代わり、前傾姿勢になると体のラインにぴったりとフィットしてくれます

気をつけておきたいのが、つるっとした素材のため、排水性がほかのジャージと比べると少し低く感じる点。これ1枚で着ると休憩時に肌に貼り付いてしまうため、インナーの着用をおすすめします。

 

3. 詳細レビュー:HONEY MEN JERSEY

milltag honey men jersey表 milltag honey men jersey裏 非常に優れたデザイン。見る距離によって見え方が変わるジャージです。遠くから見たときは「おしゃれな色づかいのジャージ」、近くで見るときは「面白いイラストのジャージ」。
一見ごちゃごちゃしそうなイラスト系のデザインですが、調和の取れたネイビー×ピンクのカラーリングとドットのあしらいで、着たときに意外と落ち着いた感じに見えます。

milltag honey men jersey背面 この女性は何のメタファーなのか。それはこれを着るサイクリストの解釈次第。
僕は「やっぱりドMだな」と言われました。やっぱりそうでした。

milltag honey men jerseyジッパー SECTORジャージと同様に留め具はMilltagのロゴ。デザイン性だけでなく開け閉めしやすいというメリットも。

milltag honey men jersey襟 襟裏はネイビー。襟素材が柔らかくて首元が楽です。

milltag honey men jersey袖口 袖口にグリッパーが付いていますが張り付き感は弱め。腕の可動域も大きく、休憩時はとても楽です。

milltag honey men jersey着用感 素材が柔らかいので着心地が良いです。クラブフィットなのでレースフィットと比べるとゆとりがありますが、風でバタつくほどではないので、それほどパフォーマンスには影響しません。

milltag honey men jerseyバックポケット

バックポケットはSECTORジャージと比べると少し浅めです。

milltag honey men jerseyバックポケット反射材 こちらは下のラインが反射材になっている仕様。ジャージひとつひとつこだわってデザインされているのがわかります。

milltag honey men jersey第4のバックポケット 浅いバックポケットの収容力は第4のポケットで補えます。SECTORジャージにはこのポケットはついていません。

milltag honey men jersey裏面 こちらもほつれる心配の少ない丁寧な縫製であることがわかります。

HONEYジャージは£62.5(約¥8,750)と良心的な価格。長い袖と低めの襟というトレンドを抑えており、加えてジッパーの留め具、第4のポケット、さり気ない反射材など、細かい点にも気が行き届いているウェアです。

普段はレースフィットのジャージばかり着ていましたが、クラブフィットのようなフィット感は気負いなく着られるので、ライド強度に応じて使い分けができそう。
でも細かいことは気にせず、このデザインだけでも選ぶ価値の高いジャージです。

 

4. サイズ感について

Milltagは上記2つのジャージのように、レースフィット(PRO SIZING)とクラブフィット(STANDARD SIZING)の2種類の展開があります。それぞれのサイズチャートが各ウェアのページに記載されているので、そちらをベースに選択してください。

Milltagサイズチャート

Milltagサイズチャート

※参考までに、Sサイズを平置きしたときの寸法を記載します。

milltag サイズ

左/レースフィット(S)、右/クラブフィット(S)

 

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milltag jerseysMilltag公式サイト(メンズ/ウィメンズ)