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長距離ライドに欠かせないエナジーバー。エネルギーを補充することが主目的ですが、実際は混じりっけのない美味しいものを食べたい。
だから僕たちがポケットに入れているのは、北海道ニセコ発の『POW BAR(パウバー)』。
もともとPOW BARが好きで食べ続けていたことが高じて、昨シーズンよりLove CyclistはPOW BARのサポートを受けることになりました。
これまでも、ときどきコンテンツの中でPOW BARについて言及していましたが、ここでPOW BAR愛をまとめてレビューしたいと思います。
text & photo/Tats(@tats_lovecyclist)
1. 身体にフィットするコンセプト
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かつて食べていたエナジーバーの中には、(特に海外のものは)甘味料などの添加物のせいか食べたあと気持ち悪くなるものが多く、逆に調子が上がらないこともありました。砂糖や添加物が入ったものは甘くて食べやすく、血糖値を一気に上げることができますが、その分反動が強く、血糖値の急激な変化でコンディションが安定しなくなります。
こうした経験から、自然素材を使った美味しいエナジーバーをずっと探していたところ、2年ほど前にPOW BARがリリースされます。これをいちユーザーとして補給食ラインナップに含めるようになったのは当然の流れでした。
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4つのフレーバーのPOW BAR(¥278/本)
POW BAR開発のきっかけは、アウトドアメーカー出身の開発者が、自身のロングハイク、バックカントリー、サイクリングの経験を通じ、エナジーバーに対する課題意識が生まれたことから。
それは、アクティビティで必要な大量のエネルギーを補うために、山中などでも腐りにくいものを選ぶと、高カロリーで高糖質なものばかりになってしまうこと。さらに生野菜が摂れないためビタミンも不足する。そうなると、体にあるビタミンは糖類の消化にほとんど使われてしまう。
この状態で活動を続けると、カロリーは摂取できるけれどビタミンが枯渇する状態になり、結果的にはパフォーマンスや消化器系の調子を落とすことにつながります。
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「身体に負担をかけない」──食べたあと、エネルギーがすぐに補充されることに越したことはありませんが、時間をかけて消化されていく過程で身体に負荷をかけないことも考える。
POW BARが白砂糖・添加物・動物性食品を使っていないのは、こうしたコンセプトに由来しています。
2. 食べやすい4つのフレーバーが刺さる
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味以前の問題として、補給食には4つの欠かせないポイントがあります。
- ・バックポケットに入れやすいこと
・パッケージが開けやすいこと
・口の中の水分を奪われない
・触ったときベタベタしない
サイクリング専用として開発されたわけではありませんが、これらをすべてクリアしているPOW BAR。
サイズ感はちょうど良いし、切り口を引っ張ればすぐ中身を取り出すことができるし、適度な水分量でしっかり味わえるし、バー自体もさらさらしているのでベタつかない。
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そして味に関して言えば、4つのフレーバーそれぞれが個性豊か。
▼4つのフレーバーとテイスト
ゴマ&デーツ | ・ドライフルーツの甘み ・ほんのりゴマの香り ・しっとりした食感 |
イチジク&ヘーゼルナッツ | ・イチジクのプチプチした食感とフルーツ感 ・ナッツの甘味とのバランス ・ときどき挟まるチョコチップの濃厚な甘さ |
フルーツ&ナッツ | ・華やかでわかりやすい味 ・ときどき含まれるナッツの風味がアクセント ※このフレーバーだけ焼いてあるタイプ |
カカオ&ココナッツ | ・フルーツの爽やかな酸味 ・ほんのりしたカカオの甘みが余韻に残る |
国産バーだけに、どれも日本人の舌に自然と馴染む味が素晴らしい。
個人的なベストフレーバーは「イチジク&ヘーゼルナッツ」。チョコの濃厚な甘さとフルーツ感が1本の中に絶妙なバランスで入っていて、ひとくちひとくち、絡み合う味がすごく幸せな気分にしてくれます…!
*これら4つだけでも大満足ですが、これからフレーバーが追加されてくれると楽しみが増えて嬉しいな、と思います。
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お気に入りの「イチジク&ヘーゼルナッツ」
パフォーマンス面では、すぐに吸収されてエネルギーになるタイプではなく、コンセプト通りゆっくりと消化されてエネルギーに変換されていきます(その分腹持ちも良い)。
そのため、即効性が必要なときはエナジージェル、持続性が必要なときはPOW BARという使い分けをしています。
3. “ジャケ買い”せざるを得ない
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パッケージが可愛い
パッケージには、ニセコのシンボル羊蹄山が描かれています。
エナジーバーの多くは機能訴求デザインが多いなか、POW BARはナチュラル味溢れる雰囲気。
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フレーバーに合わせたカラーリングも綺麗で、お店で見かけるとついジャケ買いしたくなります。
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パッケージからわくわくさせてくれるの大事よね
4. 幸せをひとつポケットに。
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エナジーバーは基本的にアクティビティ中に食べるものですが、POW BARは普段の生活でも食べられる味わい。だから在宅勤務中に小腹が空いたときにもぴったりだし、いざというときの非常食としてローリングストックにしても良い。そしてライドではポケットにすっと差し込んでおいて、好きなタイミングで身体に優しい味を口にする。
いつでも幸せになれる「おやつ」になるから、POW BARは自転車もライフスタイルも大事にしたい僕たちに最高にフィットしています。
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POW BAR成分(イチジク&ヘーゼルナッツ)
エネルギー | 180kcal |
タンパク質 | 3.2g |
脂質 | 8.4g |
炭水化物 | 22.6g |
糖質 | 18.1g |
食物繊維 | 4.5g |
食塩相当量 | 0.2g |
レビュアー
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Tats(@tats_lovecyclist) 編集長。スポーツバイク歴8年。長年Webやデジタルマーケティングのコンサルティング領域で数多くのクライアントを担当してきたことから、スポーツバイク業界においてもマーケティング視点を絡めながら論じることを好む。同時に海外のアパレルブランドと幅広い交友関係を持ち、メディアを通じてさまざまなスタイルの提案を行っている。 |