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ロードバイクを本気で楽しむ人のためのブログ

【ロードバイク】最初にタイヤを替えるときの選び方と主要メーカーの定番4選

 

ロードバイクに乗り慣れて毎週のように走っていると、タイヤがいつの間にかすり減っていることに気がつきます。初心者の頃よりもスピードも出せるようになり、バイクコントロールスキルも充分に身についています。そんなときタイヤを上位グレードに交換することは、とてもコスパの良い投資となります。

タイヤは低価格で上位グレードに交換できるにも関わらず、自転車の中で唯一接地している部分なので、路面状況を捉えて乗り心地・安定性・スピードなどに直接変化を感じることができるもの。

とはいえ、タイヤは種類もサイズも豊富なので、何を基準に選べば速くなれるのか悩むところです。そこで、はじめてのタイヤ交換に最適なタイヤの選び方をお伝えします。

 

1. タイヤ交換で生じる変化を知る

タイヤのグレードを上げることで、以下の項目で変化が起きます。

グリップ力
路面との摩擦力を表し、コーナリング・ブレーキング・ウェット時などの安定性が良くなる

転がり抵抗
路面を転がるときの抵抗を表し、主に直進性が良くなる。良いタイヤは高いグリップ力と低い転がり抵抗を両立させている

快適性
振動吸収力を表し、主にロングライドにおいて疲れにくくなる

耐久性
耐パンク性能が高まり、ゴムがすり減りにくくなる

完成車付属の安いタイヤから前後1万円クラスのタイヤに交換するだけで、すべての項目でベースアップを実感することができます。つまり、手軽により速く・より安定して走ることができるようになります。

 

2. タイヤサイズの選び方 – 23cと25cどっちが良いか?

23cと25cの比較

ロードバイク用タイヤの幅は、従来は23c(=幅23mm)が一般的でしたが、近年はツール・ド・フランスのようなプロユースにおいても25cのタイヤが定番化してきています。なぜ25cに変わりつつあるのか、23cと25cの違いを比較します。

▼各タイヤサイズのメリット

23c ・加速性が高い
・空気抵抗が低い
・軽い(25cとは約20gの差)
25c ・衝撃吸収性が高い
・転がり抵抗が低い
・安定性が高い(コーナリング・ブレーキ時など)
・耐パンク性が高い 

この表から、クリテリウムレースなどの瞬間的な加速が頻繁に求められる場合や、なるべく低抵抗で軽量化が必要なヒルクライムには23cで、ロングライドやエンデューロなど長時間乗る場合は25cの方が向いていると言えます。
ただ加速性などは本当に微妙な差なので、通常使用も考えると安定性の高い25cの方に分があります。

レース志向の場合どちらにするか迷うところですが、自分が使用しているホイールのスペックを元に決めます。 

タイヤサイズを決めるホイールの要素

要素1<ホイールのリム内幅>

ホイールのリム内幅=ETRTO(※)によって適したタイヤのサイズは変わってきます。以下の表から自身のホイールに適したタイヤ幅を見つけてください。

※ETRTO(エトルト)とは、「ヨーロッパタイヤリム技術協会」が定めたクリンチャータイヤの統一基準サイズの表記。タイヤのサイズはETRTOを基準として選びます。メーカーサイトにETRTO値は記載されていますが、もし記載のない場合はショップに確認してください。

▼リム内幅ごとの適正タイヤサイズ

タイヤ幅とリム幅の関係

参考:http://www.g-style.ne.jp/faq_detail.php?brand_id=16

表で適正タイヤ範囲を示していますが、範囲内の左に行くほどより適正なサイズとなります。例えば15Cホイールだと、適正タイヤサイズ範囲は23c〜32cで、特に最適なサイズは23cとなります。

フルクラムのアルミホイールで見ると、「レーシングゼロ」や「レーシング3」の2016年モデルはETRTO:15Cなので、最適なタイヤは23cということがわかります。
「レーシングクアトロ」だとETRTO:17Cなので、最適なタイヤは25cです。クアトロに23cのタイヤを履かせると適正なバイクコントロールができなくなり危険ですので、やめたほうが賢明です。

また近年はホイールのワイドリム化(15C→17C)も進んできており、例えば「レーシングゼロ」やカンパニョーロ「シャマルウルトラ」「ゾンダ」の2017年モデルは、従来の15Cから17Cになりました。そうなると23cのタイヤは使えなくなります。
ホイールによってはモデルチェンジでリム幅が変わる可能性があるのでご注意ください。

要素2<ホイールの剛性感>

[ホイール剛性]×[タイヤ幅]の組み合わせで乗り心地を自分好みに替えることができます。

例えば、剛性の高いホイールは25cで乗り心地を少しマイルドにしたり、逆に柔らかいホイールは23cで若干レーシーな乗り心地にしたり。もちろん固いホイールに23cをはかせてガチガチの状態にすることもできます。

23cと25cどちらにするかは、この2要素を考慮した上で、自分がどんな走り方をしてどんな乗り心地を求めるかで選択するようにしてください。

 

3. 主要タイヤ4メーカーのおすすめクリンチャータイヤ

タイヤはクリンチャー/チューブレス/チューブラーの3種類がありますが、最初にタイヤを替えるときはクリンチャータイヤが定番です(チューブレスやチューブラーは専用のホイールが必要のため)。

実際にタイヤを選ぶ段階になると、「どうせお金をかけるなら速くなりたい」と思うのがロードバイク乗りの性。
そこでレース志向の強いクリンチャータイヤをメジャーな4メーカーから紹介します。 

①【Continental】 GRAND PRIX 4000SⅡ(コンチネンタル グランプリ4000SⅡ)

Continental Grand Prix 4000SⅡ

  • ・1本あたり定価:¥7,000(税抜)
  • ・重量:205g(23c)

耐久性×安定感

総合タイヤメーカーのコンチネンタルのタイヤは、ドイツの自社工場で生産されています。
「グランプリ」シリーズはクリンチャーの中核に位置し、その中でも4000SⅡはレーシング用途の中では最も耐久性が高く、それでいてグリップ力・転がり抵抗で高い性能を発揮するタイヤです。
普段使いできる耐久性があるので、レースだけでなくロングライドなどパンクしてほしくないときなど、ライドシーンを選ばずに使えるところが非常に良いです。デザインは少し大人しめですが、溝のパターンが特殊なのではいているとすぐわかります。
GP4000SⅡのインプレ記事も書いているので参考にしてください。

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Continental GRAND PRIX 4000 S II 2本セット【並行輸入品】

 

②【Michellin】 Pro4 Service Course V2(ミシュラン プロ4 サービスクルスV2)

michelin Pro4 Service Course V2

  • ・1本あたり定価:¥7,200(税抜)
  • ・重量:200g(23c)

グリップ力×転がり抵抗

世界屈指のタイヤメーカーであるミシュランの「Pro4」シリーズは、エンデュランスやコンプなどラインナップが複数ありますが、その中でももっとも性能のバランスが良いのがサービスクルスV2
タイヤのセンターは剛性が高く、サイドはグリップ力が高い素材になっています。耐パンク性能は他のタイヤと比べると低いですが、転がり抵抗が非常に低く決戦用には最適です。

Pro4の上位グレード「POWER」シリーズは非常に高性能で評判も高いですが、1本定価¥9,000を超えるので、消耗品として考えると金銭的な余裕が必要です。

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③【Schwalbe】One(シュワルベ ワン)

Schwalbe One

  • 1本あたり定価:¥8,000(税抜)
  • 重量:205g(23c)

いいところ取りのバランス性

1世紀以上の歴史を持つドイツのタイヤメーカーであるシュワルベ。その中でもレーシングタイヤとしてフラッグシップモデルに置いているのがこの「One」。
乗り心地としてはGP4000SⅡとPro4の中間あたりのバランスの良さがあります。
サイドカラーのラインナップも豊富でデザインが良いタイヤです。

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④【Vittoria】Rubino Pro(ヴィットリア ルビノ プロ)

Vittoria Rubino Pro

  • ・1本あたり定価:¥7,000(税抜)
  • ・重量:225g(23c)

トレーニング向けオールラウンドモデル

イタリアのタイヤメーカーであるVittoria。従来レーシングタイヤの定番とされていたOpenCorsaは、2015年以降ハイエンドグレードの「Corsa」シリーズに昇格し、価格も¥10,600に値上げ。下位モデルだったRubino Proシリーズがリニューアルしてレーシング向けに性能を向上させました(価格も倍近くになりましたが)。

Rubino Proシリーズは目的別に4つのカテゴリがあります(Pro/Pro Speed/Pro Control/Pro Endurance)。無印の「Pro」はもっともオールラウンドのタイヤで、普段のトレーニングに履いておくには最適のタイヤです。 

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※7/2現在リニューアル版の取り扱いなし
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Vittoria rubino pro 700x23c FULL BLACK クリンチャー

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ロードバイク本体やパーツ・ウェアなどは見た目を重視して選びますが、タイヤに限っては安全性に直結するので、見た目よりもグリップ力や耐パンク性を重視するほうが良いと思います。ここに挙げたタイヤはどれも性能は確かなので、一度はきかえて良いタイヤの心地よさを実感してください。