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Cycling & Fashion Journal for Road Cyclists

【ロードバイク】ヘルメットの選び方ガイド&おすすめメーカー

 

車道を高速走行するロードバイクには落車や接触事故の可能性もあるので、ヘルメットは命を守る大事なアイテム。

ヘルメット着用の法的義務はないため、かぶる/かぶらないの判断は個々に委ねられますが、ヘルメットで頭部を保護していたおかげで大怪我につながらなかった例も多々あるように(僕も一度車と接触したときに頭部をぶつけましたがヘルメットのおかげでケガなく済みました)、路上を高速走行するサイクリストには必須の装備です。

そこでヘルメットを選ぶときに役立つ基礎知識とおすすめのメーカーをお届けします。

1. ヘルメットの基礎知識

価格はどれくらい?

ヘルメットの価格は1〜3万円あたりが一般的。基本的にこの価格帯のクラスであれば安全性の基準はどれもクリアされているので、1万円のヘルメットより3万円の方が3倍安全というわけではありません。
高価なものは下記のような機能面・デザイン面での付加価値が高いことの方が大きな違いです。

  • 軽量で長時間走行しても疲れにくい
    ・空気抵抗を抑えたエアロ構造で速くなれる
    デザイン性が高く見た目がよくなる

ヘルメットの寿命は?

ヘルメットの寿命は新品購入後からおおよそ3年くらいと言われています。ヘルメットの素材は発泡スチロールなので、通常使用していても経年・衝撃・汗汚れなどによる劣化などがどうしても起きてしまいます。

長年使い続けたあとは、外郭部分の見た目に大きな変化がなくても、内部の衝撃吸収部分は確実に劣化しているので、3年経ったら買い換えるというつもりで予算を考えるようにします。

発泡スチロールって耐久性はどれくらいあるの?

素材が劣化のない状態であれば確実に衝撃を吸収してくれますが、ヘルメットに1回でも大きな衝撃を与えると、発泡スチロールが凹んで強度が著しく低下してしまいます。たとえ外側からは大丈夫そうに見えても、次に同じ箇所に衝撃が加わると直接頭部にダメージが加わってしまうので、そうなる前に買い替えた方が安心。

装着するときに滑って落としてしまったくらいでも少なからず耐久性が落ちてしまうので、常に取り扱いに注意が必要です。

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ヘルメットの寿命と耐久性を考えると、値段の割にコスパが悪いアイテムですが、命に関わる大事なものなので、涙をのんで受け入れるしかないですね。。

 

2. ヘルメットの選び方4原則

原則1. JCF公認のものを選ぶ

JCF(日本自転車競技連盟)が認可している「JCF公認」のヘルメットを選びます。下記のような公認シールが貼ってあります。
jcf-approved01このヘルメットはJCFが規定する安全性(衝撃吸収性、あごひもの強さ、汗・頭髪油の影響など)をクリアしているほか、JCFおよび加盟団体が主催しているレースで着用を義務付けられています。安全性を重視したい方はもちろん、レースに出る可能性がある方は公認ヘルメットを選んでおきます。

また「JCF公認」のほかに「JCF推奨」のグレードもありますが、上記レースには参加できないのでご注意ください。

関連リンク:JCF公認ヘルメット一覧(公式サイト)

原則2. 後ろから見て明るい色にする

できれば車から見て視認性が高いものを選びます。
濃い色もシックで良いですが、視覚的にも安全性を担保するために、後頭部が明るい色になっているタイプの方が安心できます。
彩度の高い色を選んで派手にコーディネートするのもアリ。

原則3. 試着してみる

頭のかたちは人それぞれなので、自分の頭にあったヘルメットはそんなに多くありません。
見た目が気に入っても、試着すると頭のかたちが合わずに頭部の一部が痛むなど違和感を感じるケースもあるので、必ず試着した上でフィットするものを選びます。

また頭にフィットしたとしても、「キノコ」と言われる頭部が横に膨らんで見えるシルエットになってしまうとイケてないので、すっきり見えるシルエットのものを探してみてください。 

原則4. 中古は買わない

安いからといって、ヤフオクやメルカリなどで売っている中古のヘルメットは買わないようにします。
寿命や耐久性について上記で述べた通り、これまでどのような取り扱いを受けてきたか詳しくわからないヘルメットは、見た目が大丈夫そうに見えても内部が劣化している可能性があります。いざというとき安心できるように、新品のヘルメットを買うようにした方が安心できます。

 

3. おすすめヘルメットメーカー

そもそも最初はヘルメットをかぶることに抵抗があると思います。僕もロードバイクを購入した最初の頃はそうでした。
最も大きな原因は、ヘルメットをかぶるとかっこ悪くなると思っていたこと。

最初に買ったヘルメットは量販店で色々試着して購入したものでしたが、数ある中でも「なんとかマシに見える」程度のものしかなく、仕方なくそれを着用し続けていました。

しかし、あとから自分にフィットするヘルメットがあるということがわかったので、今はそちらに買い替えて使っています。
ヘルメットは全身コーディネートの印象を決める大事なファッションの一部。ここで挙げる3メーカーは、色々試着した中で、フィット感とデザイン性にテンションが上がったものを選定しています。 

 

1. KASK(カスク)/もっとも日本人に合ったイタリア産ヘルメット

kaskヘルメットKASK(公式サイト)が優れているのは、デザインが良いだけでなく帽体が小さいので被ったときにキノコにならないということ。アジア人の頭のかたちに合っているため、イタリアのメーカーにも関わらずアジア圏で大ヒットしています。

個人的にもKASKを使っていますが、周りでもKASKを被っている人たちは全員フィットしていてスマートな見た目になっています。カラーリングも豊富で自分の好みの色が見つかりやすいので、一度お店で試着してみてください。

KASKのおすすめモデル

最初に買うヘルメットには、エントリークラスの『Rapido ラピードAmazonWiggle)』、あるいはミドルクラスの『Mojito モヒートAmazonWiggle)』がおすすめ。特にMojitoはカラーバリエーションが豊富なので、好きな色が見つかると思います。

ラピード。エントリークラスながらフィット感は抜群

モヒート。カラバリが豊富で最も売れているモデル

またさらに上位グレードには、チームスカイと共同開発されたエアロ構造の超かっこいい『Protone プロトーネAmazonWiggle』があります。高速域の走りをさらに追求したい方にはぴったり。

エアロ構造で軽量なプロトーネ。首に負担がかかりません

KASKのヘルメット一覧を見るAmazonWiggle

2. POC(ポック)/ポップなデザイン×トップクラスの軽さ

pocヘルメットPOC(公式サイト)はスウェーデンの新鋭ブランドでありながらツールなどのレースで実践投入されている実力派メーカー。

POCのおすすめモデル

ロードバイク用ヘルメットの『Octal オクタルAmazonWiggle)』シリーズは、他メーカーのヘルメットデザインとは一線を画すポップな形状が素敵(ちょっとだけProtoneに似ています)。かつ200gを切る軽さ。値段はそれなりにしますが、品質・デザインはとても良く、かぶるとわくわくします。

ほかのメーカーにはないデザイン

POCのヘルメット一覧を見るAmazonWiggle

3. GIRO(ジロ)/欧米で人気の高いブランド力

giroヘルメットGIRO(公式サイト)は数々のプロチームが採用する信頼性の高いアメリカのメーカー。30年の歴史を持ち高いブランド力を誇ります。

GIROのおすすめモデル

トップモデルのエアロ形状『SYNTHE シンセAmazonWiggle)』、軽量モデルの『AEON イーオンAmazon)』ともに形状がとてもかっこ良い。特にSYNTHEは欧米のサイクリストに人気のモデルです。

エアロ形状のシンセ。速そう

イーオンは軽量でシャープな印象を与える

※GIROを買うときに注意したいのは、欧米人向けのサイジングが中心なので頭の形によって合う合わないがあること。必ず試着からご購入ください。

GIROのヘルメット一覧を見るAmazonWiggle

4. BELL(ベル)/デザイン性×圧倒的安全性

bellBELL(公式サイト)は頭部への衝撃を和らげるMIPS*を採用したヘルメットを多く展開するアメリカのメーカー。ヘルメットの開発は60年以上の歴史を持つパイオニアです。

BELLのおすすめモデル

2016年11月に新たにフラッグシップモデルである『Zephyr MIPS ゼファー・ミップスAmazon)』をリリースしましたが、これが非常にかっこ良い仕上がり。
デザインも然ることながら、持ったときのガッシリ感が他メーカーよりも強く、安心して付けられるヘルメットだと感じます。実際に、MIPSだけでなく「PRGRESSIVE LAYERING」という2層構造を用いて、頭部への衝撃を最小限に抑えるための工夫がなされています。

ほかにも、被ってもキノコにならない、カラバリが良い(特にブラック×ピンク)、他メーカーのフラッグシップ(プロトーネやシンセなど)よりも少しだけ安いなど、狙い目ポイントが多いモデルです。

イケてるカラー&デザイン

*MIPS(ミップス)について
MIPSは「Multidirectional Impact Protection System(多方向衝撃保護システム)」の略。
落車するとき、頭部には回転性の衝撃が与えられることが多いため、その衝撃を緩和して脳障害のリスクを軽減するための仕組み。ヘルメットの内部に1枚の低摩耗シートが配置されており、回転衝撃が加わったときに、そのシートが頭の動きに合わせてすべることで、エネルギーを逃がすことができます。
Giroのヘルメットも採用しているモデルがあります。

 

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ヘルメットは頭部を守るアイテムであると同時に、全身のコーディネートに影響するファッションの一部です。機能面だけでなく、デザインも見ながら自分が気に入るものを選んでくださいね。