ALTALISTレビュー:新生ADVミラーレンズ『KAKU AIR』& 小型レンズ『KISOU ATR-N』

次々に新作を投入する日本のアイウェアブランド『ALTALIST(アルタリスト)』。昨年ランモデル「HAYATE R1」「R2」を投入したことで、Altalist旋風はラン業界にも波及している。
その勢いそのままに、サイクリング用にも新たな2モデルが登場した。
フルフレームの超軽量&新型レンズ採用モデル『KAKU AIR』と、定番「KISOU ATR」をコンパクトに進化させたモデル『KISOU ATR-N』。その詳細を見ていく。

モデル

Yukari Non
Yukari@hii_road
Ridleyアンバサダー。ヨーロッパ18カ国をバックパックで回ってきた行動力や、仕事として携わってきたファッションへの感性を活かし、自転車に関わる活動を幅広く行っている。
Non@___nonpic
ショップ仲間やSNSで繋がったサイクリストとよく走る。車の運転が大好きで、車載してドライブを楽しみつつ、現地ではライドを楽しむスタイルを特に好む。
Moe Mochidome
Moe@mmm.moeppp
もえぞー。競輪選手を目指したことをきっかけにロードバイクを始める。シクロクロスにも参戦。昨今はHYROX出場に向け、筋トレに励む日々を送る。
Mochidome@omochi68
ロードレース選手サイクリスト。コーヒーが大好きで、遠征に行くたびにロースタリーを巡る。その味覚と知識量は訪れたカフェのバリスタを上回ることも。

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KAKU AIR:超軽量&新生ミラー強化レンズ(調光・偏光)。

KAKU AIR(調光レンズ¥9,900 / 偏光レンズ¥7,920)

Apple製品の影響で、“AIR”という名称を聞くと、誰もが軽量モデルだということをイメージするようになったが、Altalistにも“AIR”の名を冠した最軽量モデル『KAKU AIR』が登場した。
その重量は21g。従来のAltalistモデルを含め、一般的なサングラスの重量は25〜30g程度なので、フルフレームでこの軽さは規格外なことがわかる。

使われている素材は「BRC10」と呼ばれるもので、バイオ再生カーボン配合材を使用した高弾性フレーム。軽さとしなやかな弾力性を両立している。

軽さ以上にフィット感が良いことがわかる。テンプルにはラバー素材が使われていないが、調整可能なノーズパッドとBRC10フレームの高弾性で、ライド中の動きに対してズレがほとんどない。

新たな上級ミラー調光レンズ

KAKU AIRのレンズは、本モデルから採用された新たな『ADVミラー』と呼ばれるもの。ラミネート製法で蒸着膜を強化した上級ミラーレンズで、半永久的に美しいミラーカラーが持続するという。調光モデルと偏光モデルの2ラインが用意される。

フルフレームだが、ビッグレンズなので視界を遮るものはない

←日中 | 夜間→
これだけの濃淡の違いがあり、変化も早い

調光モデルは調光率が高く、濃淡が大きく変化する。暗いトンネルや夕方にかかっても視界の暗さで困る場面がなかった。全体的に明るくクリアな視界で、路面の状況をきちんと把握できる。

ミラーという点も重要だ。フルフレーム×ミラーの組み合わせは、目を見せたくないサイクリストに支持を得る。実際に、サイクルモードでお披露目されたときには、男性からの反応がとても良かったという。

KAKU AIR スペック

フレーム素材 BRC10(バイオ再生カーボン配合・高弾性)
レンズ 2in1 ADVミラー&調光レンズ / 2in1 ADVミラー&偏光レンズ
レンズカテゴリ 調光:Cat.1-3 / 偏光:Cat.3
重量 21g
付属品 ケース・収納袋・メガネ拭き・視力矯正用インナーフレーム
価格 調光レンズ ¥9,900 / 偏光レンズ ¥7,920

調光レンズモデル4色(上段)、偏光レンズモデル5色(下段)がラインナップ

 

KISOU ATR-N:小型レンズ登場。

KISOU ATR-N(¥10,450)

昨年発売のビッグレンズモデル『KISOU ATR』

昨年発売された『ATR』は、オールラウンドという言葉が似合うモデルだ。ハーフフレームの開放感と3D楕円球レンズの保護性、そしてVIV20調光レンズの視認性によって、多くのサイクリストの顔に馴染んでいる。

ATR-N』はそのコンパクト版で、レンズサイズがATRより5mm小さい。変更点がシンプル過ぎるかもしれないが、その5mmの変化で、小顔の女性を含めて小型レンズを好むサイクリストにぴったりになった。ATRでは少し大きいと感じていた層にそのまま応えるモデルと言っていい。アイウェアを探すサイクリストの中には「自分の顔に合うサイズがない」という問題が今もリアルに存在するため、ATR-Nはそのニーズにフィットする。

顔の小さいサイクリストにちょうどフィットするサイズ感

VIV20調光が走りに溶け込む

レンズはATRから受け継いだVIV20ハイコントラスト調光。光の三原色RGBの透過率を調整して、路面の起伏をシャープに浮かび上がらせるコントラスト強調と、朝夕の光量変化に追従する調光機能の組み合わせは、日常ライドからロングライドまで一本で対応できる安心感がある。レンズカテゴリはCat.1-3で、曇りの朝から真夏の日中まで幅広くカバーする。

AIRの新レンズほどではないが、必要な明るさまで調光するVIV20レンズ

ノーズの高さ調整機構

テンプルの角度調整機構

フレームにはシリコンラバーを採用し、3段階調整機構と合わせてコンパクトなレンズサイズとは裏腹にしっかりとした頭部へのホールドを生み出している。一度フィットさせてしまえば、走行中のズレはほとんど起きない。

KISOU ATR-N スペック

フレーム素材 TR90+シリコンラバー
レンズ 3D楕円球 PC VIV20調光
レンズカテゴリ Cat.1-3
重量 31g
付属品 ケース・収納袋・メガネ拭き・視力矯正用インナーフレーム
価格 ¥10,450

カラーは全8色展開。グロスブラックやマットスティールブルーといったスポーティな定番色に加え、3つのスケルトンカラーもラインナップ。透明感のあるフレームはウェアの色を問わない。

 

ブランド価値を上げる進化と対応力

『AIR』と『ATR-N』それぞれのモデルは違う方向への進化だ。
AIR』は、最軽量フレームとADVミラーレンズという、最新のテクノロジーを惜しみなく投入したモデル。対して、『ATR-N』は、すでに完成されたATRを5mm小さくすることで、これまで届きにくかった女性や小顔のサイクリストのニーズに応えている。

技術を磨くことと、使う人の幅を広げること。単に新しいデザインのモデルを出すのではなく、異なるベクトルにもそれぞれ誠実に向き合うブランドは、結果として多くの人に支持されることになるだろう。まだ新興ブランドと言われるALTALISTだが、そのブランド価値が着実に積み上がっているのは、そういう理由なのだろうと思う。

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Model / Yukari, Non, Moe, & Mochidome
Text & Photo / Tats
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