冬のサイクルファッションは誰もが皆シンプル。
夏の多彩なジャージ姿と違って、なにか季節の厳しさをそのまま写し取るように、落ち着いたトーンで走るようになります。
その雰囲気自体はすごく好きですが、でもときには、朝に冬用ジャージを着ながら、クローゼットにある色とりどりの夏用ジャージを横目に見て、冬でもこんな柄のあるものを着て走りたいと思う気分になることも。
色柄の選択はそのときの気持ちを表すものであり、気分が乗っているときにただシンプルに抑えてしまうのは少し勿体ないとさえ思います。
そんなときに、ジャージに頼ることなくコーディネートをぱっと華やかにしてくれる、冬の暖かなグローブに出会いました。
Handske – “Now you see me”グローブ
Handske – Now you see me 防風グローブ(¥6,700)
“Handske(ハンドスケ)”は、2018年にクラウドファンディングKickstarterからはじまった、米国のサイクリンググローブブランド。
今回出会ったグローブは、「Now you see me(さあ僕を見て)」という名の通り存在感の強いデザイン。“H”を立体化したパターンがあしらわれています。トラディショナルな千鳥格子をポップにしたようなイメージ。そこに遊び心があります。
Handskeチームを構成するSemとArdの2人は、それぞれ自転車業界で働くバイクマニアで、手頃な価格で優れた商品を提供するべく、シクロでも、MTBでも、そしてロードサイクリングでも使えるような丈夫なグローブを作っています。
着用感&操作性
フィット感、抜群。
タイトめに指を覆ってくれ、手首までの曲線に沿うように生地が綺麗にフィットする感覚は、良いグローブをしているという喜びを感じます。
指周りの可動性が高いので、ハンドル周りの操作もサクサク。
シフトもブレーキも、ドロップハンドルポジションも、違和感なく操ることができます。
こだわり抜かれた設計
まずトップパネルが優秀。風を通さないウィンドプルーフ素材なのはもちろん、裏地は起毛なので暖かく、さらに透湿性が高いので、ほとんど蒸れません。
メーカーサイドがうたう対応気温は4〜13℃。個人差はあると思いますが、都内の冬であれば、早朝を除いてこれ1枚でも全然OK。
ちょっと寒すぎと感じる日は、インナーグローブを中にはめた上で着用しています。
手のひら側は、“H”のパターンがデザインされたシリコンプリント。これ、めっちゃグリップ力が高くて、ハンドルを握ったときにものすごく安定します。
人差し指はタッチスクリーンに反応するように作られています。
といってもほかのグローブ同様、細かい操作は苦手。指をゆっくり動かしてなんとか反応してくれるレベルの精度なので、Handskeを着用したままスマートフォン操作をすることはほぼありません。これはもう仕方のないところ。
親指と人差し指の間に縫い付けられているのはテリークロス(タオル地)。
生地の補強と汗を拭う2つの役割があります。
カフの部分はネオプレーン素材。
ベルクロで固定するタイプではなく、伸縮性のあるネオプレーンで手首にぴったり。この方が見た目もすっきりします。
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ポップなデザインからは最初想像できませんでしたが、部位ごとに最適な生地が選び抜かれているようなつくりは、細かく見るほど設計者の想いが伝わってきて、とても良いモノづくりをするブランドなんだな、と感じます。
グローブでコーディネートを遊ぼう
- Black or Handske?
いつもの落ち着いた冬のコーディネートにHandskeを合わせると、手元がきりっと華やぐ雰囲気に。
シンプルなブラックのグローブも格好良いですが、ちょっと定番スタイルから一歩踏み出したいとき、冬であってもこうやって手軽に遊ぶことができることがとても嬉しいんです。
暖かくておしゃれなHandskeグローブは、この冬の必需品になりました。
Highs
– とてもかわいい色柄
– しっかりした防寒性能
– 柔らかく、ハンドル周りが操作しやすい
– 長時間でも疲れない
Lows
– タッチスクリーンの反応があまり良くない
サイズについて
商品ページに上記サイズチャートがあるので、自分の手のサイズを測って選択してください。もし“周囲”と“長さ”で対応サイズがずれていた場合は、大きい方を選択することをメーカーが推奨しています。
参考までに、僕は周囲18.8cm、長さ18.0cmでSサイズを着用。
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