ロードバイクに乗り始めると必ず通過するすね毛処理の問題。
基本的に「ロードバイク乗りはすね毛を剃るもの」という暗黙のルールがありますが、それに則って剃るべきか剃らざるべきかは、色々な考えがあると思います。
今回は、すね毛処理に対する考えと手軽な処理方法についてお伝えします。
text/Tats(@tats_lovecyclist)
Contents
1. 脚がきれいな人は仕事ができる人
すね毛処理の目的
ロードバイク乗りがすね毛を処理する目的は、一般的に以下のようなもの。
- ・空気抵抗を下げる
・ケガの処理をしやすくする
・マッサージをしやすくする
確かにこれらの目的は、コンマ数秒を争うようなトップクラスのレーサーにとってはメリットですが、趣味で乗る場合にこのような実利を求めるのは二の次のことだと思います。
それでもなぜすね毛を剃る必要があるのか?
一般サイクリストにとっての最たる目的は、「見た目」のため。
伸びっぱなしのすね毛を無造作に露出しているよりも、綺麗に手入れされた脚は清潔感が生まれます。
またジャージ・ビブショーツ姿で空気抵抗を抑えている延長として、抵抗の生まれない綺麗な脚であることが、サイクリストとしての様式美のようなものを形成することができます。
すね毛処理がイケてる理由
さらに第三者からの目線で見ると、サイクルウェアを着ている人が脚をきれいにしているのを見ると一気にイケてる人だと感じられます。
そう感じるのは、脚の見た目は他人が受け取る印象に影響してくるということをその人が(無意識にせよ)わかっていると思うから。
たとえば道を走っていて、たまたま一緒になったサイクリストの脚がきれいになっていると、ちゃんと気を遣っている方なのだと勝手に好感を持ちます。逆にしっかり毛が生えている方を見ると、清潔感が感じられずそのまま全力で追い抜きたくなる。
つまり、すね毛に対するその人のスタンスは、他人に気遣いができるかどうかのバロメーター。
一般道を走る自転車乗りとしては、「速くなりたい」「楽しみたい」と思うのと同じくらい、周囲の人たちに対して「不快感を与えないように」「素敵に見られるように」という思いも大切です。
脚をきれいにする人は、そのための気遣いができる方なんだろうと感じます。だから(極論ですが)そこまで気が回る方は仕事もできる人だと思います。
2. おすすめの処理方法
すね毛の処理方法はいくつかあるものの、手軽で痛みもない方法は2つあります。
処理方法① 除毛クリーム
脚にクリームを塗って数分放置したあとに、付属のリムーバーをつかって毛を落としていく方法(するすると毛が取れていくのが結構気持ちいい)。
根本からしっかり除毛してくれて仕上がりもきれいなので、1回やると1〜2週間くらいは気になりません。ロードバイクに乗る頻度が多い時期はクリーム脱毛をやっておくと捗ります。
ただし薬剤で毛を溶かす手法なので、ある程度皮膚も傷んでしまいます。肌荒れが気になる方や肌が敏感な方は月1くらいに留めておいたほうが良いと思います。
おすすめ除毛クリーム
個人的によく使っているのは、ヴィートの「除毛クリーム」。
クリームを除毛したい部分に塗って5分放置したあと、リムーバーで脚をなでるだけで毛がとれていきます。
入浴時にも使えるバスタイム用の除毛クリームもありますが、除毛ジェルムースの方が毛は簡単に落ちる印象です。
処理方法② ボディグルーマー
髭用シェーバーのように電動カミソリで毛を剃るタイプ。
出かける前に剃り忘れていたことに気がついたときなど、時間がないときはすぐ剃れて便利。ただクリームと違って、剃り跡が少しチクチクするほか、すぐに伸びてくるので頻繁に手入れが必要です
おすすめボディグルーマー
個人的に使っている電動シェーバーは、フィリップスのボディグルーマー(¥2,645)。
防水なのでお風呂のタイミングで剃ることができます(脚が濡れていると剃りにくいので、浴室に入ってすぐにやるとスムーズ)。
付属のアタッチメントを使えば、毛足を0.5mmと3mmで調整でき、ビブショーツで隠れる部分はチクチクしないように3mmにして微調整することも可能。
家に1本ボディグルーマーがあると、気付いたときにさっと手入れができるのでとても便利。
そのため普段はボディグルーマーを使って、脚を出すことが多いサマーシーズンは定期的にクリームやT字剃刀を使ってきれいにするようにしています。
毛はどこまで剃るのか?
すね毛をどこまで剃るかという線引きは迷うところですが、基本的には露出している部分だけツルツルになっていればOK。夏は私服でショートパンツも穿く場合もあるので、レーパン以上に露出する部分があればそこまで綺麗にしておきます。
中にはデリケートゾーンを含め下半身は全部剃ってしまうという人もおり、それはそれで快感なようです(笑)。
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すね毛処理を迷っている方は、脚をきれいにすると自分だけじゃなく周りの人たちも気持ち良くなれるので、ぜひトライしてみてくださいね。