【Zwift対応】スマートトレーナー完全比較購入ガイド(2024年版)

世界の変化によって、「インドアサイクリングは冬の間だけやる退屈なもの」という観念は覆され、通年で楽しめるメジャースポーツのひとつに昇華されました。
それを後押ししているのが、スマートトレーナーとバーチャルライドアプリの普及。

本稿ではバーチャルライドアプリでシェアNo.1の『Zwift(ズイフト)』でインドアサイクリングが始められるように、スマートトレーナーのモデルの選び方や必要な周辺アイテム、そして現在のトレンドなど、必要なことがすべてわかるようにしています。
ここからオンラインの世界でRide on!していきましょう。

text / Tats@tats_lovecyclist

*本記事は2019年公開記事を現状に即して大幅に改訂したものです。

1. スマートトレーナーを導入しよう

スマートトレーナー = 自動負荷調整できるローラー

バーチャルライド上で、アプリと通信して自動負荷調整できるトレーナーが「スマートトレーナー(スマートローラー)」。自動負荷調整のメリットは、コース上の起伏が再現されることでライドへの没入感が高まること、トレーニングメニュー通りの負荷がかけられることで効率的なトレーニングができることが挙げられます。

対して手動負荷調整のタイプは、スマートトレーナーの登場により「クラシックトレーナー」と呼ばれるようになりました。
クラシックトレーナーでも自分で負荷調整することでZwiftはできますが、より没入感とトレーニング効果の高いインドアライドを求める場合は、スマートトレーナーが最適な選択です。

没入感あるトレーニングができるスマートトレーナー

2種類のトレーナー+α

スマートトレーナーの種類

スマートトレーナーは「タイヤドライブ式」と「ダイレクトドライブ式」の2種類がメインです。

  • ①タイヤドライブ式(ホイールオン式):後輪のシャフトで固定し、磁石やオイルでタイヤに負荷をかける。比較的静かで自然な負荷がかかるが、タイヤが摩耗する。5万円程度から導入できるため、入門機として選ばれてきた。
  • ②ダイレクトドライブ式:後輪を外してセットし、レジスタンスユニットで負荷をかける。
    静音性・計測精度が高く、パワーメーターも内蔵するため、トレーニング主体のバーチャルライドには最も適したタイプ。高機能のため10万円以上の高価なモデルが多くを占める。

それぞれ長所と短所がありますが、実走感・パワー精度の高いダイレクトドライブ式が人気です。近年ではエントリーグレードのモデルが投入され、導入障壁も下がっています。

対してタイヤドライブ式は、パワー精度が弱点ですが、導入価格の低さがメリット。ただしモデル展開は年々縮小しており、選択肢や今後のサポートを考えると、積極的に選ぶべきモデルはほとんどありません。

また第3の選択肢に、スピンバイク型の「スマートバイク」があります。
スマートバイクは、サドル高・リーチ・セットバック・クランク長を変更でき、ペダル・サドル・ステアリングは自分のものを取り付け可能。

わざわざバイクをセットする必要がなく、自分のポジションに最適化できるスマートバイクは、バーチャルライドの理想形ですが、ほとんどが1台40万円以上する価格設定なので、別の悩みを生じさせるかもしれません。

 

2. スマートトレーナー主要4メーカー

スマートトレーナーの主要メーカーは、Wahoo(米国)、Tacx(オランダ)、Elite(イタリア)の3つ。加えて国内では、新興メーカーのXplova(台湾)が人気を集めています。
この4メーカーそれぞれの特徴と、人気モデルをピックアップします。

Wahoo(ワフー) – 総合力&拡張性に長けた豊富なラインナップ

豊富なラインナップで最も存在感のあるWahooの「KICKR」シリーズ。
エントリーモデル「KICKR CORE」とフラッグシップモデル「KICKR」を基軸に、さらに2022〜2023年にかけて2つの新機種を投入。

2022年発売のタイヤドライブ式「KICKR ROLLR」は、ローラーらしい自然な乗り心地、すぐにバイクをセットできる利便性が特徴。インドアと外ライドをシームレスに切り替えることができます(ただしパワートレーニングをするためには別途パワーメーターが必要)。
2023年発売の「KICKR MOVE」は、「KICKR」のスペックを引き継いで、さらに前後方向に動く機構を備えたハイエンドモデル。実走中はペダルの入力に合わせて前後に動くため、その動きを再現することで、インドア上で限りなく自然なフィーリングを実現しています。

またWahooは拡張性の高さも強みで、特に勾配を再現する「KICKR CLIMB」と風を再現するスマートファン「KICKR HEADWIND」のオプションが魅力的。
KICKR CLIMBを併用すると、登り+20%・下り-10%の斜面も忠実に再現できるスマートトレーナーとなり、より実走に近いトレーニングが可能。
大風量のKICKR HEADWINDと合わせて、インドア環境をアップデートしていきたいサイクリストに最適なメーカーです。

Tacx(タックス) – 最上位の計測精度と静音性

2019年よりGarmin傘下に入ったTacxは、世界で初めてPCと接続できるトレーナーを開発したオランダのメーカー。
ダイレクトドライブ式の「NEO」シリーズは、コンピュータ制御の仮想フライホイールを搭載しており、計測精度は全スマートトレーナー中トップ。また静音性と振動の少なさからも、住環境に気を遣う日本国内のサイクリストたちに高い支持を得ています。

フラッグシップモデルは、4年前に発売された「NEO 2T」から「NEO 3M」へと進化(本国では2023年12月に発売されており、日本国内での発表が待たれる状況)。モーションプレートが搭載された本モデルは、Wahoo「KICKR MOVE」と競合するもdです。

Xplova(エクスプローバ) – 優れたパフォーマンス&手厚いサポート

Acer100%資本の台湾メーカー「Xplova」。国内代理店のサポートが手厚いことで知られており(これがとても重要)、初めてのスマートトレーナーでも安心して導入できます。
そのベーシックモデル「NOZA S」は、高い性能と10万円という価格設定により、スマートトレーナーの敷居を大きく下げてくれるプロダクト。
さらに2022年に登場した「NOZA V」は、計測精度・実走感・携行収容性すべてがアップグレードされ、他メーカーのハイエンド機に匹敵する性能を備えます。

また、自動負荷調整のないダイレクトドライブ式トレーナー「NOZA one」(2021年発売)は、“スマートトレーナーは高価過ぎる” “自動負荷調整はなくても十分”といったユーザーの声に応えるモデル。Netflixを見ながらフィットネスしたり、仕事の合間にサクッと乗ったりするインドアスタイルに合う絶妙な一台です。

Elite(エリート) – 収容性&デザイン性に秀でる

クラシックトレーナー含めたラインナップが豊富なイタリアの名門ブランド「Elite」。収容性やデザイン性に優れたプロダクトを多く展開しています。

またステアリング機能付きのライザー「STERZO SMART」やステアリング機能と勾配再現機能を搭載した「RIZER」といった、バーチャルライドを楽しむためのエコシステムも魅力的。特にステアリング機能を搭載する拡張製品はELITEだけなので、ハンドル周りの実走感も高めたいときは唯一の選択になります。

 

3. モデル比較:エントリーグレード(10万〜)

必要十分な機能と精度を備えたグレード

ダイレクトドライブ式は、価格によって計測精度・最大出力・最大勾配・収容性・実走感などが変わってきます。ほとんどのサイクリストにとってはエントリーグレードの機能でも充分ですが、折り畳めないモデルが多いので、設置スペースも考慮してモデルを絞り込みます。

  Wahoo Xplova
Elite
モデル
KICKR CORE

NOZA S

SUITO
計測精度 ±2% ±2.5% ±2.5%
最大パワー 1800W 2500W 1900W
最大勾配 16% 18% 15%
重量 18kg 17kg 14.5kg
フライホイール 5.4kg 5.9kg 3.5kg
定価 ¥108,900 ¥107,800 ¥108,080
購入リンク Wahoo Amazon Amazon

Wahoo KICKR Core:上位モデル「KICKR」との主な違いは、折り畳めないこと、計測精度・最大パワー・勾配が低いこと。また左右に動く機構がないこと。それでも十分なスペックなので、収容スペースに余裕があればダイレクトドライブ式の中でも良い選択肢となります。キッカークライムの拡張性や静音性の高さも優れたポイント。

Xplova NOZA S:初代NOZAよりもフライホイールが大型化したことで実走感が増し、ベルトとプーリーの改良により静音性も高まっています。同グレードモデルと比較しても数値で上回る部分が多く、紛うことなき良コスパモデル。折りたたみは不可。

Elite SUITO:SUITOの特徴は折りたたんだときのコンパクト性。収納時の幅が、上位モデルのDIRETO XRが30cmなのに対して、SUITOは15cm。ほかのメーカーと比べても半分近くの小ささに収まっています。狭い住宅事情のサイクリストにとっては最も適したモデル。

どのモデルを選ぶ?

従来この価格帯は「NOZA S」が一番人気でしたが、「KICKR Core」が2023年8月に価格改定を行い、NOZAシリーズと同価格帯になりました。
各モデルのスペックはほとんど変わりないため、丁寧なカスタマーサポートを求める場合は「NOZA S」、拡張性を考える場合は「KICKR Core」、収容性を最重視する場合は「SUITO」という選び方ができるようになっています。

 

4. モデル比較:ミドルグレード(13万〜14万)

多様なモデルが揃うグレード

13-14万の価格帯は、目的別に豊富な選択肢があります。KICKR ROLLRで手軽にインドアライドをはじめるか、ほかのダイレクトドライブ式で本格的にトレーニングするか、目的に応じて選んでください。

  Wahoo Tacx Xplova
Elite
モデル
KICKR ROLLR

FLUX2

NOZA V

Direto XR
計測精度 ±2.5% ±2% ±1.5%
最大パワー 2000W 2200W 2300W
最大勾配 10% 16% N/A 24%
重量 22.6kg 23.6kg 18kg 15.8kg
フライホイール 7.6kg 3.4kg
*モーター増強
5.1kg
定価 ¥132,000 ¥143,000 ¥129,800 ¥138,100
購入リンク Wahoo Amazon Amazon Amazon

※KICKR ROLLRは自転車側に別途パワーメーターが必要

Wahoo KICKR ROLLR:2022年に発売されたタイヤドライブ式新型ローラー。バイクを載せるだけでセットできる利便性が特徴で、インドアと外ライドをシームレスに切り替えたいサイクリストには素晴らしい選択肢。ただし設置スペースが大きくなるほか、パワートレーニングをするためには自転車側にパワーメーターが必要です。

Tacx Flux 2 Smart:上位モデルと比較すると精度が落ちますが、併売されている前モデル「Flux S」と比較すると、計測精度3%→2.5%、勾配10%→16%、パワー1500W→2000Wと大きくアップグレード。上位モデルに肉薄するスペックとなっています。脚を折りたためないので収容スペースには余裕が必要。

Xplova NOZA V:人気モデル「NOZA S」に寄せられた要望を取り入れ、さらに実走感や精度を進化させた「V」。左右に揺れる機構も搭載しています。「S」はコストパフォーマンスに優れたモデルとして今も普遍的な存在ですが、¥22,000の価格差で計測精度・実走感・携行収容性すべてがアップグレードできることを考えると、「V」もまたコストパフォーマンスに優れたモデルと言えます。

Elite Direto XR:Direto3代目となるXRモデル。前作から再現勾配18%→24%、パワー出力2100W→2300Wと強化され、計測精度も同価格帯では最高クラス。スプロケットが付属しない「DIRETO XR-T」モデルも併売。

【目的別おすすめ】どのモデルを選ぶ?

予算と設置場所があれば「KICKR ROLLR」の手軽さは全スマートトレーナーの中でも随一。
トレーニング目的でダイレクトドライブ式を選ぶ場合は、「NOZA V」が価格対機能で突出しています。NOZAシリーズはスマートトレーナーを一般に普及させた実績のあるモデルで、特に最新モデル「V」は、ハイエンドグレードに搭載されている左右の傾きを再現する機構を搭載しており、丁寧なカスタマーサポートによる安心感もあります。
FLUX 2」は「KICKR CORE」の競合モデルでしたが、KICKR COREが値下げしたことで、比較した場合に現状FLUX 2を選ぶ理由が見つかりません。

 

5. モデル比較:ハイエンドグレード(17万〜)

精度の高いトレーニングやバーチャルレース目的に

トッププロも使うハイエンドグレード。価格は相応のものになりますが、トレーニングやZwiftレースなどを主体にバーチャルライドを行う場合は、信頼のおける計測精度(±1%以下)を持つこのグレードが推奨されます。

  Wahoo
Tacx Elite
モデル
KICKR
Wahoo KICKR MOVE
KICKR MOVE

NEO 3M

JUSTO
計測精度 ±1% ±1% 1%未満 ±1%
最大パワー 2200W 2200W 2200W 2300W
最大勾配 20% 20% 25% 24%
重量 21.5kg 29kg 23.6kg 17kg
フライホイール 7.25kg N/A 仮想 N/A
定価 ¥206,305 ¥253,000 $1999.99 ¥171,100
購入リンク Wahoo Wahoo 日本未発表 ワイズロード

Wahoo KICKR:拡張性・静音性含めた総合力でトップに君臨するモデル。「AXIS Action Feet」も標準装備し、左右の傾きも再現。さらに2022年モデルではBluetooth/ANT+だけでなくWiFi接続で安定した環境も構築可能に。

Wahoo KICKR MOVE:精度や最大パワーなどの仕様はKICKRを踏襲しながら、前後に動く機構を備えた最上位モデル。屋外の走行感を再現することでダンシングもしやすくなり、インドアライドを更に臨場感あるものにします。

Tacx NEO 3M:前モデルNEO 2Tの発売から4年経ち、Tacxの最新モデルが遂に登場(欧米で2023年12月に発売)。KICKR MOVE同様に前後に動くモーションプレート搭載。NEOシリーズはコンピュータ制御の仮想フライホイールを搭載しており、計測精度は全トレーナー中トップ。最大負荷やペダリングフィール・静音性などもトップモデルに相応しいスペック。また電源がなくても稼働するため、レース前のウォームアップにも使用可能です。

Elite JUSTO:2022年モデルとなる「ジャスト」。これまでEliteの最上位モデルだったDireto XRからさらに計測精度をアップさせ±2%→±1%に。またKICKRやNOZA Vと同様に左右に揺れる機構も搭載。無骨なインダストリアルデザインはKICKRとは違う魅力。

【目的別おすすめ】どのモデルを選ぶ?

各モデルのスペック差は少なく、総合力や拡張性で「KICKR」、さらに屋外の走行感を再現したい場合は「KICKR MOVE」や「NEO 3M」が有力です。
価格では「JUSTO」が魅了的。

 

6. モデル比較:スマートバイク(40〜50万)

予算と設置スペースに上限がない幸せなサイクリストは、スマートバイクという選択肢しかありません。ポジション調整が容易にでき、同居する家族とシェアすることも可能。ぜひ最高のバーチャルライド環境を構築してください。

  Tacx Wahoo
モデル
NEO Bike Plus

KICKR BIKE
Wahoo KICKR BIKE SHIFT
KICKR BIKE SHIFT
計測精度 1%未満 ±1% ±1%
最大パワー 2200W 2500W 2200W
最大勾配 25% 20%/-15%
*傾斜再現あり
20%/-15%
重量 50kg 42kg 36kg
定価 ¥630,000 ¥594,000 ¥484,000
購入リンク ワイズロード Wahoo Wahoo

Tacx NEO Bike Plus:最初に発売されたスマートバイク「NEO Bike Smart」が2022年にマイナーアップデートされ、SRAM、Shimano、Campagnoloのシフトを再現する機能が追加されました。計測精度などはNEO 2Tと同じで、ワイヤレスでも使用可能な点も同様。4.5インチのモニターと小型ファンが付属し、インドア環境を簡単に構築できます(ただし小型のファンだけでは冷却は追いつかない)。

Wahoo KICKR BIKE:計測精度などはKICKRと同じ。KICKR CLIMB同様、傾斜に合わせてバイクが上下するため、下りのポジションも再現できるところがWahooにしかない機構。バーチャルシフトで、SRAM、Shimano、Campagnoloのギア比・変速方法に設定可能で、またアプリで自分のバイクを撮影して簡単にポジション出しできるなど、至れり尽くせりのハイエンドモデル。

Wahoo KICKR BIKE SHIFT:2023年に発売されたKICKR BIKEのセカンドグレード。KICKR BIKEとの一番の違いは、斜度再現システムが省略されている点。またドライブトレイン周りが一新されて駆動音が小さくなっています。

【目的別おすすめ】どのモデルを選ぶ?

スマートバイク比較

トップモデルの「NEO Bike Plus(¥630,000)」と「KICKR BIKE(¥594,000)」は、米ドル価格がいずれも$3,999.99ですが、国内販売価格は3.6万円の差があります。KICKRはヒルクライム時に上下に動く機構を備えており、あえて高価なTacxを選ぶ理由がありません。

そのため、斜度再現機構を必要とするなら「KICKR BIKE」、不要であれば「KICKR BIKE SHIFT(¥484,000)」という選び方が最適です。

 

7. Zwiftライドに必要な環境

Zwiftアプリ

●Zwiftアプリ:Zwift本体のアプリはiOS / AndroidのほかにWindows / Mac、そしてAppleTV用があります。利用料は1アカウントあたり月額¥1,650(7日間の無料トライアルあり)。

●Zwift Companionアプリ:ZwiftにはコンパニオンアプリiOS | Android)があります。BluetoothでスマートトレーナーとPCをブリッジ接続する役割を担ったり、Zwift上のメッセージのやり取りやコース選択などができます。

Zwift対応デバイス

スマートトレーナーと対応デバイス(iOS/Android、Mac/Windows、Apple TV)はBluetoothまたはANT+で接続します。基本的にiOS/Androidの場合はBluetooth、PCの場合はBluethoothかANT+を使用。
手持ちのデバイスに合わせて、アプリとセンサーの通信環境を用意します。
ANT+スピードセンサーやパワーセンサーをPCに接続する場合は、受信側にドングルを用意する必要があります。

専用ホイール/スプロケット

タイヤドライブ式の場合:タイヤが摩耗し、ホイールにも負荷がかかるため、トレーニング用に摩耗しづらいリアタイヤ+安価なホイールを用意するのが一般的。

ダイレクトドライブ式の場合:別途スプロケットの購入が必要。トレーニング用なので、普段使っているものからグレードを下げたり、歯数を変えても問題ありません。ただしWahooやEliteの一部モデルはスプロケットが付属します。
※Campagnoloユーザーは別途カンパ用フリーも購入する必要があります

インドア環境構築グッズ

スマートトレーナー必需アイテム

①ディスプレイスタンド:スマートフォンやタブレットを使用する場合は、ディスプレイを目の前に置けるようにスタンドやホルダーを用意します。
インドア専用のスタンドが発売されていますが、譜面台のようなものでも代用可能です。

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②スウェットカバー:フレームを汗から守るスウェットカバーは必需品。
これに加えて、ハンドタオルをハンドルの上にかけることでT字でバイク全体を保護するのが最適です。

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③ライザーブロック:バイクを水平に保つために用いられるライザーブロックですが、ダイレクトドライブ式の場合はリアの高さを調整できるので基本的には不要です。
ただヒルクライムのポジションを再現してトレーニングしたいときには、高さ調整できるライザーブロックが活躍します。

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④トレーナーマット:汗を受け止めたり、床を傷つけないためのマット。若干の防振効果もあります。
練習スペースはかなり場所を取るので、ローラー台専用マットを使うとジャストサイズ。ヨガマット等でもOKですが、サイズが足りない場合もあるので事前にサイズ確認が必要です。

Wahoo多目的フロアマット(Amazon)
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⑤防振パッド:ローラー台は騒音と同じくらい振動を気にする必要があります。特に集合住宅では近隣への配慮がマスト要件ですが、ローラー台専用に設計された防振材を使うことで、床に伝わる振動は限りなくゼロになります。
2個セット販売なので、ローラーの足の数に合わせて複数購入します。

ミノウラ 防振パッドセット(Amazon)

⑥扇風機:無風の室内では扇風機が欠かせません。風力の強い工業扇風機もありますが、一度自宅の扇風機で試してみて、もの足りないと感じたらより強力なものを買い足すかたちで良いかもしれません。

工業扇風機一覧(Amazon)

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バーチャルライドは退屈しづらいとはいえ、トレーニングメニューやレースをやっていると「なんでこんなつらい思いをしているんだ」感が出てくることがあります。それでも我慢して走りきったときの爽快感はたまらないもの。
そう、Zwiftで退屈を誤魔化そうが、スマートトレーナーはドM専用機です。一緒にZwiftで辛く楽しくRide On!しましょう。

著者情報

Tats Tats Shimizu@tats_lovecyclist
編集長。スポーツバイク歴10年。ロードバイクを中心としたスポーツバイク業界を、マーケティング視点を絡めながら紐解くことを好む。同時に海外ブランドと幅広い交友関係を持ち、メディアを通じてさまざまなスタイルの提案を行っている。メインバイクはFactor O2(ロード)とLS(グラベル)。