「振り返る」という行為は、とても大事だと思います。
よくビジネスシーンでプロジェクトを回すときに“PDCA”という体のいい言葉を聞きますが、これは「Plan→Do(いい感じに施策をやって)→Check(失敗したことがわかったら)→Apologize(謝罪するよ)」という意味で使用されます。デキるビジネスマンには必須のスキルとなっています。
そうではなく、仮説に基づいて実施した自分のアクションが、周囲にどう影響を与えたかの因果を把握し、アクションを細かく調整していくことは、人間関係でもビジネスでもより良い世界を作るために欠かせないこと。
LOVE CYCLISTでは2回に分けてここ半年のサイトの内容を振り返ります。
テーマにするのは「どんなものを読者の方が好んできたか」。
サイトのための振り返りですが、僕の主観ではなく読者観点で取りまとめていくので、読んでいただく方にいつもと違う切り口での発見があればと思います。
2018上半期人気記事TOP10
まずは2018上半期人気記事ランキング。200近い記事からTOP10を選出しました。
単純な合計閲覧数ではなく、「読者への影響度」を重視してソーシャルメディア(Facebook、Twitter等)におけるシェア数・流入数から算出しています。
1位:Raphaはなぜ愛され、なぜ嫌われるか
2017年10月公開以来シェア数がずば抜けて多く、特に「けんたさん」氏のつぶやきのインパクトが大きかったRaphaのマーケティング分析。
アンチの声が大きく見えるWebの世界において、Raphaは感情だけで好き嫌いを表現されるケースが多く、ブランド体験としての本質的な部分を語られることはあまりありませんでした。それが大きく関心を呼んだのであれば書き手として嬉しく思います。
Raphaはなぜ愛され、なぜ嫌われるか https://t.co/P0bhTvpzH1 @lovecyclistより
とても面白いいい記事です(^ ^)
— けんたさん (@mojarion2011) 2018年3月21日
Raphaは今年5月にWebサイトもリニューアルして、その構成から、記事にも書いたように従来のウェア販売重視ではなく、ウェアを着た上での「体験」寄りのビジネスにさらに重きを置くようになったのがわかります。ビジネスを拡張する上であるべき方向性に動いています。これが世界規模でできるアパレルブランドは現時点ではRaphaしかいません。
パールイズミもそういう方向性に持っていく動きが見えますが、狙いが国内の小さなマーケットに収まっています。
2位:ロードバイク主要28メーカーの特徴とイメージまとめ
当サイトの閲覧数最多記事は定期的にシェアいただいています。少しずつマイナーアップデートを繰り返しています。
3位:はじめてのGARMIN Edge<130/520J/820J/1030>比較購入ガイド
小型のEdge130が出たことでGarminデバイスがより身近な存在になりました。
低価格で520Jに肉薄するスペックの130は、ガーミン帝国をより強固にするモデルではないかと思います(そして25Jの存在感がますます薄く、、)。
4位:ロードバイク乗り「いるいる」ベスト5
詐欺師の被害にはみなさん遭われているようで、お察しします。そして被害者たちも遠からず詐欺師化するという無限の螺旋へ。それでも走ることをやめない。
また弱ペダ女子は見かけることが少なくなりましたが、最近本気スタイルの女性サイクリストが増えた気がします。「女性が楽しめるスポーツにする」というのは業界挙げての課題だと思います。
5位:【レビュー】MAAP/Suplest Edge3 Pro – 華やかな色彩の世界の、力強いシューズ
ありったけの熱量を込めて書きました。
2つの人気ブランドがコラボした唯一無二のシューズは、僕と同じように一目惚れする方が多いのだと思います。
4か月履き続けて、ジョセフの血を吸ったDIOのように実に馴染んできました。本当に素晴らしいシューズ。心から愛しています。
6位:ロードバイクデザインの変化とその先にあるもの
同じことを感じている方が多いのかもしれませんが、ここしばらく進化のあまりないロードバイク業界が転換期にあるのを感じます。ストイック過ぎる今の風潮に対してマーケットが拡大するイメージを持てないのが現状。このままだと更にマニアックなスポーツと化していきます。
コンフォートモデルやグラベルロードなど少しづつMTBスペック化する流れは歓迎すべき点ですが、そのスペックで楽しめるコースが(少なくともサイクリスト人口の多い都市部では)ほとんどないため、爆発的に拡げていくのは難しそう。
海外仕様のスピードリミッターのないe-bikeが日本に入って来ればもっと面白くなるのに、と思ってしまいます(法的に無理ですが)。
7位:【Zwift対応】ローラー台完全購入ガイド&おすすめスマートトレーナー11選
2018年初頭あたりから国内でもかなりZwiftブームが来ています。
掲載モデルの中ではEliteのダイレクトドライブ式「Direto」が一番人気。計測精度とコストのバランスが最も良いのだと思います。
個人的に使っているTacx Neo Smartは高価ですが、デザインが良く計測精度も静音性も高くてほかの人にも文句なくおすすめできます。体験してみたい方はサイクルホリックへ。
8位:サイクルウェアのおしゃれな海外ブランドまとめ
ファッションを大事にする感性を持ったすべてのサイクリストに。2-3年前と比較するとサイクルウェアに気を遣う感度の高いサイクリストが増えてきたように感じます。素敵な世界。
増えすぎたシリーズを4月に半分近くまで整理しましたが、また増えていきそう。。
9位:ロードバイクが最高に女の子にモテないワケ
本当に女子ウケ悪いこのスポーツ笑
記事は2年前に書いたもので、オチの「※」はもはや死語になりました。
10位:武嶺3275m、東アジア最高地点へ。
初めてのライド記事は東アジア最高地点に登るヒルクライム。
好きなことを極められる開放的な旅路は、学生時代のバックパック旅行のような自由な気持ちになりました。
海外ライドはハードルが高いですが、機会があればぜひ体験してほしいと思います。
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特に読みもの系コンテンツが多く支持いただいています。読みものは書いている本人が一番楽しんでいるジャンルなので、読者の方も同じ気持ちで楽しんでいてくれる(よね?)のはとてもうれしいことです。
文章を書くときに読み手を意識することはライティングの基本ですが、僕もテーマ毎に特定の読み手を具体的にイメージして書いています(だから内容によっては合う/合わないは多々あると思います)。
そのため、新しく公開したコンテンツがどういう反応があるかという点は経験からある程度予測がつきますが、ときどき予想を超える反応をいただくことや、想定と違うフィードバックをもらうこともあります。そういったものをすべて受け止めながらブラッシュアップを繰り返しているのが今のLOVE CYCLISTの姿です。
今後もより良いコンテンツを提供できるように、正しい方のPDCAを回していきます。