Text by Tats(@tats_lovecyclist)
ディスクvsリムブレーキ論争が激しかった2018年に対し、2019年は後半になるにつれディスクブレーキモデルを購入して当たり前という傾向になりました。SpecializedやCannondaleなど大手メーカーが完パケでバランスの良いディスクモデルを出すようになり、またメディアの訴求もディスク寄りに落ち着き、思っていたよりもディスクの定着が早く進んでいるような状況です。
それを受けて今年の自転車業界は、消費増税後とは別の、ディスク移行に向けた買い控えが起きている年ではないかと思います。僕も現行フレームの機材周りはもうアップデートすることはなく、新たなディスクロードの選定に入っている段階となっています。
だから今年購入し活躍したアイテムの中に大型機材はなく、代わりによりライド体験を豊かにしてくれる身の回りのものをアップデートしてきました。
その中でも特にお気に入りのモノたちを、それらへの感謝を込めてまとめます。
1. Suplest – Edge 3 Pro
昨年MAAPとコラボしたモデルをレビューして以来、Suplest(スープレスト)のホールド感とパワー伝達の良さに惚れ惚れし、色違いを購入。
ホワイトモデルは足元に清潔感だけでなくボリューム感を与えるデザインで、シンプルなウェアとの相性が抜群。
コーディネートに合わせてMAAPカラーと使い分けて楽しんでいます。
Suplestは現状国内で取り扱いがないため、購入を検討されている方はレビュー記事を参考にサイズ感を選んでください。
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2. Apple Watch Series 4
Apple Watchはサイクリングに特化した機能はありませんが、ライド中信号待ちでさくっと通知確認できること、コンビニでの決済がスピーディになるなど、細かい動作を短縮できるライフハックツールとして優秀。
転倒して動けなくなってしまったときの“転倒検出機能”があるのもうれしい。(ライド外でもMacbookのロック解除やMusicアプリの操作など細かいところでいちいち便利)
またファッションアイテムとしての側面も強く、私服とライドでバンドを付け替えてコーディネートするのが楽しい。
3. グレー系のアイテム
今年のファッショントレンドはペールトーンとニュートラルカラーでした。
その流れを受けて、サイクリングファッションも淡いカラーリングのものが多く、大人っぽい雰囲気にまとめるようになっています。
少し前までの、足元に蛍光ピンクやイエローを持ってくるようなキツめの差し色コーデはなくなり、全体のトーンを揃える普段着っぽい色合わせが定番に。
そんなコーデにグレー系の小物はとても便利。ヘルメット、ソックス、アイウェアなどにグレー系を揃えておくことで、よりストリートに馴染む着こなしがよりできるようになりました。
- ・ヘルメット:KASK Valegro(アッシュ)
・アイウェア:100% Speedcraft
・ソックス:Isadore Echelon Socks
・オーバーソックス:la PASSIONE – Knitted Shoe Covers
4. Wahoo – ELEMNT ROAM
2019年春に発売されたWahooの最新GPSサイコン、ELEMNT ROAM(エレメント・ローム)。
特に気に入っているのが、“ピロッ”という華やかな通知音と、スムーズなスマホ連携。ちょっと日本語がおかしい部分もありますが、それさえ許せるプロダクトの完成度の高さ。
電池の持ちも良いので終日走るロングディスタンスでも安心して使えます。
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5. 無印良品 – アルミ洗濯用ハンガー・肩ひもタイプ
サイクルウェアがクローゼットに溢れかえる問題は一定数のサイクリストが抱えるものだと思います。特にこれまではビブショーツとジャージをセットで収納する方法に困っていました。普通のハンガーだと肩紐がずり落ちてしまうし、滑り止めタイプだと取り出しにくい。
そんなときに出会ったのが、MUJIのアルミ洗濯ハンガー(肩ひもタイプ)。
肩ひもが引っ掛けられるくぼみのおかげでビブショーツがずり落ちることなく、その上からジャージをかけることで上下セットで収容できます。
ハンガー自体の薄さもあって、クローゼットにウェアがすっきりと収まるようになりました。安いのでまとめ買いしています。
6. カード型モバイルバッテリー
薄型のモバイルバッテリーはバックポケットに収まりよく、荷物になりません。
新しい道を走るときは、事前にだいたいの道を覚えておいて目的地に近くなったらGoogleマップに頼るような走り方をしているので、割とスマホのバッテリーを食います。
休憩時にちゃっかり充電できるよう、ロングライドではいつもこれを持ち歩いています。
7. POC – Aspire
RyujiがレビューしたAspire。個人的にも今年購入し、その格好良いシルエットに惚れ惚れ。これをかけるだけで「ファッションわかってる人」に見えるチートアイテムです。
もちろん、カールツァイスレンズによる視野のクリアさは超一流。
2〜3年前まではJawbreakerを中心としたレース系アイウェアが主流でしたが、今はちょっと抜け感が出るPOCやAlbaOpticsなどを良い感じに取り入れるサイクリストが増えていますね。
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8. Vertex Londonのグローブ(夏用&冬用)
これまで数多のサイクルウェアを試してきましたが、英国のブランド「Vertex London」のコスパの良さに比類するブランドはほかにないと断言できます。「何でこの品質でこの価格なの?」と思うものばかり。それでいてロゴの主張が少ないので、どんなウェアにも組み合わせできます。
グローブも例外はなく、縫製が上質なうえにグリップもしっかり。はめ心地もよく、今年一番活躍したグローブでした。夏用$20、冬用$40という入手しやすい価格なので、ジャージとついで買いしても損はありません。
9. Blackburn – デイブレーザー800
ライトの中でアルミ削り出しボディが格好良いのが“Lezyne”と“Blackburn”。どちらも米国メーカー。
これまでLezyneを使ってきましたが、バッテリーが弱ってきたため今回はBlackburnを選択しました。
比較して特に何か優れているというところはありませんが、質感はLezyneと同等に高く、またMAX800ルーメンの明るさとローで5時間持つバッテリーは日が早く落ちる冬には十分。必要なときさくっとハンドルに巻きつけて使っています。
10. Condor – ストレージボトル
Vittoria等の横開きタイプのツールケースは便利ですが、質感があまり好きになれませんでした。
そんなときに出会った「Condor」のシュッとしたツールボックス。よほどのことがない限り浸水しないので何でも入れることができます。
バンク修理キットや食料を入れるもよし、ウィンドジャケットを入れるもよし、カメラの三脚を入れるもよし、その日のライドスタイルに合わせて使い方を自由に変えています。