
自転車を続けていると、広範囲のカテゴリで必要なモノが出てくる。
「これあるといいかな」と思ったものを購入し続け、気づけば自転車グッズが部屋にあふれる経験は、多くのサイクリストが通る道だと思う。
そんなアイテムの中でも「あるとちょっとだけ自転車ライフが捗る」と感じているものを、¥5,000(税抜)以下のアイテムに絞ってセレクト(記載価格は2025年5月時点のもの)。
8年前にこの記事を公開してから、年を追うごとに少しずつスタイルが変化しているので、紹介するモノは順次入れ替わっている。今年は4アイテム削除し、4アイテム追加した。より良い自転車生活の参考になればと思う。
text / Tats(@tats_lovecyclist)
1. ライド用小物
TOPEAK REDLITE 30 – ¥4,290

リアライトの中で最もスマートな存在感
リアライトは普段のライドに不可欠だが、ほとんどのモデルは取り付けたときの存在感が非常に気になる。
「ライトの視認性は欲しいが、本体の存在感は限りなく薄めたい」というわがままを叶えるリアライトが『REDLITE 30』。
サドル下に目立たず装着でき、タッチ操作やマグネットでの取り外しなど、ユーザビリティの高さが際立つ。リアライトに求める基本的な機能はしっかりと満たしているので、余計なものを見せたくないサイクリストにとって、非常に優れた選択肢となる。
レビューはこちら↓
Ravemen FR300 – ¥5,000(実売価格)

縁の下の力持ちライト
ライトを持たずに出かけてしまうと、思わず時間がかかって夕暮れに差し掛かってしまうことも稀にある。そんなときに決して忘れることのないライトがこれ。
サイコンマウントとサイコンの間にサンドイッチのように挟んで取り付けるので、常に取り付けておいても邪魔にならない。最大光量200ルーメンとパワフルで、夕暮れの薄明かりの中ではその存在は神々しい。
定価¥6,999だが、定期的にセール価格になるので、その場合は約¥5,000で購入できる。また最大光量50ルーメンの「RAVEMEN FR160(実売¥3,000程度)」もあるが、FR300の方が価格対スペックが優れている。
レビューはこちら↓
キャメルバック PODIUM® ICE – ¥4,840

夏を乗り切るために不可欠な保冷力
真夏のライドに欠かせない保冷ボトル。「ポディウムアイス」は通常のボトルの4倍の保冷力で、氷を入れることでキンキンの冷水を2時間以上キープできる(通常のボトルだと氷を入れていても30分で溶ける)。コンビニ休憩のたびに氷を補充する運用で熱中症回避に。
使い方の詳細はこちら↓
Premier かんたん輪行袋 – ¥4,360

輪行嫌いでも納得できる使い勝手
輪行の手間が面倒だと感じているサイクリストにはこれ。「かんたん輪行袋」は袋の内側にホイールを入れるポケットがあり、肩紐も縫い付けてある。そのため車輪を結んだり紐をくくりつけたりする必要がなく、前後ホイールを外すだけで収納できる。汚れや傷が気になるならチェーンカバーとスプロケットカバーをつけるだけ。“かんたん”という名称通り、本当に簡単なので、輪行嫌いにおすすめ。20回くらい使用しているが、まだまだ使える。
写真の通りかなり大きいのでライドには持ち運びづらい。ひとつの駅を拠点にする場合はコインロッカーに預けて、往路だけ輪行する場合は行き先にあるコンビニから自宅に送っている。
2. メンテナンス用品
ズックリーンネット(2個セット) ¥3,740

シューズ洗いを爆速化する専用ネット
ビンディングシューズは汚れやすいし、洗うのが本当に面倒。これまでは普通にブラシでゴシゴシ洗って日陰で干す、みたいなフローでやっていたが、手作業の部分が多くてどうしても稼働をとられていた。
ズックリーンネットは、ネットの中にシューズを入れて洗濯機で洗ってしまうもの。洗濯機だとちゃんと脱水できるので、洗ってから乾燥させるまでもとても早い。
▼使い方(時間は目安)
・ブラッシングして砂や泥汚れを落とす(2分)
・インソールを取り外してズックリーンネットに入れる(1分)
・洗濯機に入れてまわす(30〜40分)
・くつ乾燥機*にかける(20分)
*乾燥は布団乾燥機のくつ用アタッチメントを使用
汚れていても1時間ちょっとですぐにきれいなシューズを履けるようになるのは文明最高としか言えない。しかもちゃんと汚れが落ちるし、人の稼働が必要な時間はトータル5分程度。
時間をお金で買う系アイテムの中ではコスパ良すぎる。毎回汚れる子どもの靴にも使えるので、家事の負荷まで減る…!全家庭持ちサイクリストにおすすめしたい。
トーエー スペシャルクリーナー – ¥1,430

出掛けにさっとシューズの汚れを落としたいときに便利
ちゃんと洗いたいときは前述のズックリーンネットを使うが、つま先などピンポイントの汚れだけ落としたいときはトーエーのスペシャルクリーナーを使っている。ムース状の泡で汚れを落とすシューケア用品で、使わなくなったタオルに泡をつけてシューズを拭くだけ。洗って乾かす手間が不要なので、出掛けに汚れに気づいたときなど、時間がないときにあるとうれしい逸品。
ELECOM 超強力クリーニングクロス(Mサイズ) – ¥937

アイウェアをさくっと綺麗にできる
もともとスマートフォンやPCの液晶汚れを落とすことが目的のクロスだが、アイウェアを拭くのにも最適。
“超強力”とうたっている通り、毛足の長い極細繊維のおかげで、軽く撫でるだけでアイウェアの指紋やホコリ汚れが綺麗になる(最初は感動する)。
これまでメガネ拭きでゴシゴシしていたが、このクロスを使用するようになってからアイウェア掃除が手早く気持ち良くなった。
拭いたあとの繊維残りもなく、洗濯して繰り返し使用可能。スマホ・カメラレンズ・テレビなどにも使えるので、家中の液晶がさくっとピカピカになる。
汚れが強いときはクリーナーを併用

ほとんどの汚れは超強力クリーニングクロスだけで落ちるが、こびりついた汚れにはMuc-offの「バイザー・レンズ&ゴーグルクリーナー(¥1,320)」を併用。レンズにワンプッシュ吹きかけてから拭き取ると、よりクリアな仕上がりになる。
Squirtチェーンルブ – ¥1,540

チェーン汚れが手足につかなくてメンテナンスもラク
ワックス系のチェーン潤滑剤「スクワート」。オイル系と比べるとチェーン汚れがほとんど出なくなるので、チェーン落ちなどで手を汚さなくて済む。500km以上持続し、ディグリーザーを使わずに継ぎ足しOKなのでメンテナンスもラクラク。抵抗少ないし、安いし、良いことづくめ。
詳細はこちら↓
ワイプオールX70 不織布 – ¥1,030

メンテナンスが超絶ラクになる不織布
使わなくなったタオルやウェスを使って掃除するのも良いが、毎回洗うのが面倒で使い捨てできるワイプオールを導入。
簡単なチェーン掃除と拭き掃除は1枚でもまかなえるため、毎回のメンテナンスが手早くできるようになる。コスパ良すぎなので、まだ使ったことのない方にぜひ使ってほしい。
使い捨てグローブ – ¥600〜1,000(目安)

ドラッグストアで手軽に買える
薄手の使い捨てゴム手袋を携行しておけば、ライド中何かあったときに汚れを気にせず作業できる。かさばらないのでいつもツールボックスに入れている。
Muc-Off メカニックグローブ – ¥2,420

自宅の作業ではこれ
自宅のメンテナンスにはメカニックグローブを使用。名前に「メカニック」と付いているだけあって、指先のグリップが効いていて細かい作業もストレスにならない。
使い捨てグローブと比較すると、プラゴミを減らせるだけでなく、脱着しやすく蒸れにくいので長時間のメンテナンス作業に向いている。
3. ボディケア・補給食
ホットタブ 中性重炭酸入浴剤 – ¥3,960(45錠)

QOL爆上がりの入浴剤
炭酸ガスの作用で、一般的な入浴剤より血流促進効果がある重炭酸入浴剤。使ってみて感じるメリットは以下の3点。
・お風呂上がりから寝るまで身体がずっとポカポカ
・睡眠の質が良くなり、目覚めがすっきり
・翌日にライドの疲れが残りにくい
ライド後の疲労や冬の末端の冷えに効くことを期待して使い始めたが、実際に継続してみると睡眠に関する効果がとても高い。深部体温のリズムが整って自然と寝られるため、季節問わず使うようになった。ちゃんと睡眠をとれるとQOLが爆上がりするので、もうこれがないと生きていけない身体になってしまった。
ホットタブにはスポーツ後向けの「RECOVERY(リカバリー)」とベーシックな「WELLNESS(ウェルネス)」の二種類あるが、家族もいるので普段使いに最適な「WELLNESS」を使っている。
ブリザマリーナ – UVスティック(¥3,080)& UVリップ(¥1,298)

紫外線対策にはスティックタイプが便利
日焼け止めを出先で塗り直す場合には、手が汚れないスティック形状がベスト。BRIZA MARINA(ブリザマリーナ)のUVスティックはさらっとした塗り心地で、塗布しやすくベタつかない。
ただスティック形状は減りが早いので、ライド前にリキッドタイプをしっかり塗っておいて、スティックタイプはライド中の塗り直しのみに使っている。
唇も日焼けするので、UVリップを塗ることも忘れずに。いずれも夏のバックポケットの常備品。
スティックタイプのレビューはこちら
フォームローラー(¥4,500)&マッサージスティック(¥2,900)

通称“お仕置き棒”(めちゃ痛いけど効く)
ライド後の体のケアは、トレーニングそのものと同じくらい重要なのは多くのサイクリストが実感していると思う。僕自身年齢を重ねるにつれ、アフターケアの有無が翌日のコンディションに大きく影響するようになった。
そこで4年前から使うようになったのが、フォームローラーとマッサージスティック。酷使したあとに使うとめちゃめちゃ痛いものの、効果は抜群。ライド後だけでなく、毎晩寝る前にはフォームローラーを使って背中や脚をほぐすようにしている。
・トリガーポイント フォームローラー(Amazon)
・イナーメ マッサージローラー(Amazon)

フォームローラーを使ったコンディショニングは「サイクリストのためのストレングスとコンディショニング(東京書籍)」をベースに行っている。

マッサージガンも併用。マッサージガンで全体をほぐしてから、さらにマッサージスティックで刺激を与えることでめちゃめちゃすっきりする。
POW BAR エナジーバー – ¥350(1本)

味が最高で身体に負担もかからない
“ジャケ買い”したくなる北海道ニセコ発の国産エナジーバー。
白砂糖・添加物・動物性食品を使わず自然素材で作られているので、砂糖で甘さを出しているエナジーバーと比べて体に負担がかからないのが特徴。甘すぎず、水分量も適度にあるので走行中食べやすい。
ゆっくり吸収されるので、今エネルギーが欲しいというときではなく、エネルギーを持続させたいときに食べる。
レビューはこちら↓
Mag-on エナジージェル – ¥260(1本)

ジェルタイプでは一番飲みやすい
吸収の早いジェルタイプの補給食でもお気に入りがMag-on。持久運動や筋疲労に欠かせないマグネシウムとエネルギーが瞬時に摂れるので、疲労を感じ始めるライドの後半に使うと調子が上がるのを感じる。
そしてどろどろであまあまなフレーバーは、疲れてきた体が本能的に求める味。癖になる。
4. 生活用品
Anker Eufy(GPSトラッカー)- ¥2,990/ ¥3,990

←タグ型 | カード型→
ライド中に貴重品を落とすと絶望しかないので、万が一のお守りとして、財布と車の鍵にGPSトラッカー「Eufy」を仕込んでいる。
EufyはAppleのAirTagとほぼ同等の機能を備えていて、タグ型の『Security SmartTrack Link』(¥2,990)はキーホルダー代わりに、カード型の『Security SmartTrack Card』(¥3,990)は財布に仕込むのに最適。
Bluetooth範囲内であればiPhoneを使ってEufyの音を鳴らせるので、家の中で見失ったときにも使える。
バンカーズボックス – ¥3,100〜

見た目すっきり収納できる箱
自転車を続けていると増えていく小物やパーツ。見えるところに置きたくないメンテナンス用品などを収納するのには、バンカーズボックスがスマート。
頻繁に使わないものは蓋付きの「バンカーズボックス703(¥3,685)」、毎回のライドで取り出すものはバインダー式の「バンカーズボックス4311(¥3,100)」に押し込む。ぐちゃぐちゃに詰めても、外側からはそれなりに雰囲気が出る魔法の箱。
収納のイメージは↓こちらで紹介している。
ラベル管理はDYMOテープライターで

バンカーズボックスは中身が見えないので、Dymoのテープライター「キュティコン(¥2,418)」で作ったラベルを貼って何があるかをわかるようにしている。
パチパチ押すだけでラベルができるちょっと懐かしい感じのアイテム。こういうアナログ感のあるモノを使うと、久しく忘れていた工作の楽しみを思い出しながら整理整頓ができるのが良い。
関連記事
著者情報
![]() |
Tats Shimizu(@tats_lovecyclist) 編集長&フォトグラファー。スポーツバイク歴11年。ロードバイクを中心としたスポーツバイク業界を、マーケティング視点を絡めながら紐解くことを好む。同時に海外ブランドと幅広い交友関係を持ち、メディアを通じてさまざまなスタイルの提案を行っている。メインバイクはStandert(ロード)とFactor(グラベル)。 |