
自転車を続けていると、広範囲のカテゴリで必要なモノが出てきます。
「これあるといいかな」と思ったものを購入し続け、気づけば自転車グッズが部屋にあふれる経験は、多くのサイクリストが通る道。
そんなアイテムの中でも「あるとちょっとだけ自転車ライフが捗る」と感じているものを、¥5,000(税抜)以下のアイテムに絞ってセレクト*。
6年前にこの記事を公開してから、年を追うごとに少しずつスタイルが変化しているので、紹介するモノは順次入れ替わっています(今年は5アイテム削除し、6アイテム追加しました)。これからの自転車生活の参考にしてください。
Text/Tats(@tats_lovecyclist)
*もともとは3000円以下という縛りでしたが、昨今の価格高騰のため今回の改訂版より上限設定を変更しています。また記載価格は2023年5月時点のものです。
1. メンテナンス用品
ELECOM 超強力クリーニングクロス(Mサイズ) – ¥937

もともとスマートフォンやPCの液晶汚れを落とすことが目的のクロスですが、これがアイウェアを拭くのに最適。
“超強力”とうたっている通り、毛足の長い極細繊維のおかげで、軽く撫でるだけでアイウェアの指紋やホコリ汚れが綺麗になります(最初は感動する)。
これまでメガネ拭きでゴシゴシしていましたが、このクロスを使用するようになってからアイウェア掃除が手早く気持ち良くなりました。
拭いたあとの繊維残りもなく、洗濯して繰り返し使用可能。スマホ・カメラレンズ・テレビなどにも使えるので、家中の液晶がさくっとピカピカになります。
汚れが強いときはクリーナーを併用

ほとんどの汚れは超強力クリーニングクロスだけで落ちますが、こびりついた汚れにはMuc-offの「バイザー・レンズ&ゴーグルクリーナー(約¥1,000)」を併用。レンズにワンプッシュ吹きかけてから拭き取ると、よりクリアな仕上がりになります。
Muc-Off C3 ドライセラミックルブ – ¥1,980

パッケージデザインの良いMuc-Off製品。
C3はセラミックコーディング配合のため、ほかのオイルと比べると持続性が高いことを実感できます。潤滑性能については他社製品との違いを感じにくいものの、注油しやすいボトル口で、面倒なメンテナンスをちょっと楽しくしてくれるお気に入りアイテム。
チェンクリーナーもMuc-Offの「drivetrain cleaner」を使用。
ワイプオールX70 不織布 – ¥1,030

メンテナンスが超絶ラクになる不織布。
以前は使わなくなったタオルやウェスを使って掃除していましたが、毎回洗うのが面倒で使い捨てできるワイプオールを導入。
簡単なチェーン掃除と拭き掃除は1枚でもまかなえるため、毎回のメンテナンスが手早くできるようになります。コスパ良すぎなので、まだ使ったことのない方にぜひ使ってほしい便利アイテム。
使い捨てグローブ – ¥600〜1,000(目安)

薄手の使い捨てゴム手袋を携行しておけば、ライド中何かあったときに汚れを気にせず作業できます。特に輪行作業やチェーン落ちしたとき用に持っておきたい1セット。かさばらないのでいつもツールボックスに入れています。
Muc-Off メカニックグローブ – ¥1,969

自宅のメンテナンスにはメカニックグローブを使用。名前に「メカニック」と付いているだけあって、指先のグリップが効いていて細かい作業もストレスになりません。
使い捨てグローブと比較すると、プラゴミを減らせるだけでなく、脱着しやすく蒸れにくいので長時間のメンテナンス作業に向いています。
トーエー スペシャルクリーナー – ¥1,430

ビンディングシューズは汚れやすいく、特に白シューズは汚れが気になるのでいつも綺麗にしておきたいもの。
トーエーのスペシャルクリーナーはムース状の泡で汚れを落とすシューケア用品です。使わなくなったタオルに泡をつけてシューズを拭くだけ。洗って乾かす手間が不要なので、出掛けに汚れに気づいたときなど、時間がないときにあるとうれしい逸品。
スニーカーにも使えるので、足元のケアが捗ります。
2. ライド用小物
TOPEAK ローディTTミニ – ¥4,900

使用機会は少ないものの、いざ使うとなったタイミングでは、いかに手早く作業を終えられるかどうかが重要な携帯ポンプ。
いくつかのモデルを試した上で、TOPEAKのローディTTミニは携行性、作業性、デザイン、価格すべての面で非常にバランスが良い出来。構造がシンプルで作業が非常に楽なので、出先でのタイムロスを抑えられます。いつもハンドルバーバッグに入れて携行しています。
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fabric Lumaray V2 – ¥4,400

ライトを持たずに出かけてしまうと、思わず時間がかかって夕暮れに差し掛かってしまうことも稀にあります。そんなときに決して忘れることのないようなライトがこれ。
サイコンマウントとサイコンの間にサンドイッチのように挟んで取り付けるので、常に付けておいても邪魔になりません。60ルーメンと決してパワフルではないものの、夕暮れの薄明かりの中ではその存在は神々しく、今日もサイコン下の定位置で待機してくれています。
ただし2023年現在、Lumaray V2は入手困難な状況となっており、類似品として「RAVEMEN FR160」がAmazonで販売されています。
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KNOG + リアライト – ¥2,970

「値段が高すぎず、明るくて使いやすいリアライトがほしい」というサイクリストに。
決して奇をてらったり、優れた機能が備わったようなものではありませんが、充電などの取り回しがスマートで“何か使いやすい”と思わせてくれるKNOG+。さすがオーストラリアのデザイン集団がつくるプロダクト。
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KEGストレージボトル – ¥2,750

パンク修理キットなどを携行するためのツールボトル。
単純なモノの取り出しやすさで言えばサイドジップタイプの方が便利ですが、KEGストレージボトルはそれを上回るスタイルの良さがあり、バイク全体で見たときのスッキリ感は圧倒的に優位。
3. ボディケア・補給食
ブリザマリーナ – UVスティック(¥3,080)& UVリップ(¥1,298)

日焼け止めを出先で塗り直す場合には、手が汚れないスティック形状がベスト。BRIZA MARINA(ブリザマリーナ)のUVスティックはさらっとした塗り心地で、塗布しやすくベタつきません。
ただスティック形状は減りが早いので、ライド前にリキッドタイプをしっかり塗っておいて、スティックタイプはライド中の塗り直しのみに使っています。
唇も日焼けするので、UVリップを塗ることも忘れずに。いずれも夏のバックポケットの常備品です。
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Aesop ハーバルボディスプレー – ¥3,630

夏のにおいエチケットのためのボディスプレー。お店に入る前に2〜3プッシュすると、ハーブの香りが汗っぽさを取り除いてくれます。香りは数分で消えていくので、香水のように強く残らなくてライド向き。もちろん普段使いもしていて、汗をかきやすい外出時に重宝しています。
フォームローラー(¥3,300)&マッサージスティック(¥2,900)

ライド後の体のケアは、トレーニングそのものと同じくらい重要なのは多くのサイクリストが実感していると思います。僕自身年齢を重ねるにつれ、アフターケアの有無が翌日のコンディションに大きく影響するようになりました。
そこで2年前から使うようになったのが、フォームローラーとマッサージスティック。酷使したあとに使うとめちゃめちゃ痛いものの、効果は抜群。ライド後だけでなく、毎晩寝る前にこれを使って体をほぐすようにしています。
・トリガーポイント フォームローラー(Amazon)
・イナーメ マッサージローラー(Amazon)

フォームローラーを使ったコンディショニングは「サイクリストのためのストレングスとコンディショニング(東京書籍)」をベースに行っています。

最近はマッサージガンも併用。マッサージガンで全体をほぐしてから、さらにマッサージスティックで刺激を与えることでめちゃめちゃすっきりします。
POW BAR エナジーバー – ¥348(1本)

“ジャケ買い”したくなる北海道ニセコ発の国産エナジーバー。
白砂糖・添加物・動物性食品を使わず自然素材で作られているので、砂糖で甘さを出しているエナジーバーと比べて体に負担がかからないのが特徴。甘すぎず、水分量も適度にあるので走行中食べやすい。
ゆっくり吸収されるので、今エネルギーが欲しいというときではなく、エネルギーを持続させたいときに食べます。
ライド以外で食べても美味しくて、在宅ワーク中にときどき手が伸びてしまう。
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Mag-on エナジージェル – ¥260(1本)

吸収の早いジェルタイプの補給食でもお気に入りがMag-on。持久運動や筋疲労に欠かせないマグネシウムとエネルギーが瞬時に摂れるので、疲労を感じ始めるライドの後半に使うと調子が上がるのを感じます。
そしてどろどろであまあまなフレーバーは、疲れてきた体が本能的に求める味。癖になります。
SiS REGO チェリージュース – ¥4,070(20本入)

筋肉の炎症を抑えて睡眠を改善してくれる『REGOチェリージュース』。
ライド直後はプロテインを摂取し、夕食後2〜3時間経ってからREGOを飲む習慣にしています。
SiSのジェルは全体的にクセの強い味付けで好みが分かれるものの、これはロシアのジュース「モルス」のようなクランベリー系のテイスト。疲れていると酸味のあるものが欲しくなりますが、そんな身体の要求にぴったりの味が胃袋に染み込んでいく…!
仕事で疲れたときにも効くので、箱買いして常にストックしています。
4. 生活用品
バンカーズボックス – ¥2,850〜

自転車を続けていると増えていく小物やパーツ。見えるところに置きたくないメンテナンス用品などを収納するのには、バンカーズボックスがスマート。
頻繁に使わないものは蓋付きの「バンカーズボックス703(¥2,919)」、毎回のライドで取り出すものはバインダー式の「バンカーズボックス4311(¥2,850)」に押し込む。ぐちゃぐちゃに詰めても、外側からはそれなりに雰囲気が出る魔法の箱。
収納のイメージは↓こちらで紹介しています。
ラベル管理はDYMOテープライターで

バンカーズボックスは中身が見えないので、Dymoのテープライター「キュティコン(¥1,980)」で作ったラベルを貼って何があるかをわかるようにします。
パチパチ押すだけでラベルができるちょっと懐かしい感じのアイテム。こういうアナログ感のあるモノを使うと、久しく忘れていた工作の楽しみを思い出しながら整理整頓ができます。
MUJI アルミ洗濯用ハンガー・肩ひもタイプ – ¥350

サイクルウェアがクローゼットに溢れかえる問題は一定数のサイクリストが抱えるものだと思います。特にこれまではビブショーツとジャージをセットで収納する方法に困っていました。普通のハンガーだと肩紐がずり落ちてしまうし、滑り止めタイプだと取り出しにくい。
そんなときに出会ったMUJIのアルミ洗濯ハンガー(肩ひもタイプ)。
肩ひもが引っ掛けられるくぼみのおかげでビブショーツがずり落ちることなく、その上からジャージをかけることで上下セットで収容できます。ハンガー自体の薄さもあって、クローゼットにウェアがすっきりと収まるようになりました。安いのでまとめ買いしています。
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著者情報
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Tats Shimizu(@tats_lovecyclist) 編集長。スポーツバイク歴10年。ロードバイクを中心としたスポーツバイク業界を、マーケティング視点を絡めながら紐解くことを好む。同時に海外ブランドと幅広い交友関係を持ち、メディアを通じてさまざまなスタイルの提案を行っている。メインバイクはFactor O2(ロード)とLS(グラベル)。 |